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私が転生するまでの21日。  作者: 古海 政貴
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あと20日。

 今日は思いの外、忙しく、スマホをいじれたのは日が変わる手前であった。


 47年も生きているとそれなりに人脈が形成されていたらしく、今まで記憶の隅のほうにいた人物などもお見舞いに来てくれた。


 最愛の妻は相変わらず泣いてばかりだが、彼女の代わりに病気になれたことを誇らしくも思った。


 自慢ではないが、妻が病気になったら、私は気がおかしくなってしまうだろう。


 それと同時に甘えん坊の妻を残して異世界に行くことに罪悪感が生まれた。


 子供がいない私達夫婦は歳はそれなりに取ったが、旗からみたらバカップルそのものであった。


 外では必ず手を繋ぎ、頭を撫でられるのが好きな妻は外でもお構いなしに自ら私の手を自分の頭に持っていき、撫でさせようとする。


 おっと、話が悲しい方向に向かってしまいました。私は別にお涙頂戴小説を書くつもりはなかったのです。


 転生前の準備小説を書きたかったのです。


 幸いまだ体は動く。


 あれ?いつまで体が動くのでしょうか?


 さすがに死ぬ前日は苦しいのかな?


 だとすると、転生3日前までには準備を済まさないといけない!あと17日しかない!


 明日は必ずどのスキルを貰うか考えよう!


 妻も一緒に転生できないかな?


 二人で、異世界の、同じ村に転生して、僕が勇者、彼女が聖女で……また二人で。


 泣きつかれて寝てしまった彼女の寝顔を見ながら、そんなことを思った。


 

 

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