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ハルピュイアの厄払い  作者: 葉月 優奈
一話:aile de couleur
11/56

011

ツインヘッドは厄介だ。

火と氷、二つの属性が存在していた。

赤の頭と、青の頭、間違いなく首から上で属性が決まっていた。


あたしの矢に合わせて、ツインヘッドが体を反転して対応してきた。

ブレスが吐かれなくても、水色の矢はおそらく青い頭には効かない。


(問題は、どうやってあたしの矢を命中させるか)

相性がいいと思ったツインヘッドは、実はとっても苦手な相手だ。

属性矢を主力に使うあたしにとって、決して相性は良くない。


(それでも、倒せない相手ではない。

多分これは、ツインヘッドによく効くと思う)

すかさず、あたしは緑色の矢を装填して放った。


さっきの水色の矢よりも、速い速度でツインヘッドに飛んでいき……命中した。

矢を見つけて対応するツインヘッドは、赤い頭を前に向けた。

口には赤いブレスを吐こうとしたが、緑色の矢が先に届いた。


当たった先は、右赤頭の鼻頭。

だけど、頭が動いたのでドラゴン頭をかすめた程度だ。


「当たりが浅い!」

緑色の矢(ヴァンフレッシュ)は、素早い矢。


風の力を最大限に生かして、素早い速さで飛んでいく矢。

早く飛ぶ矢は回避がしにくい分、当てやすいが……威力が弱い。

ダメージが弱いので、そのままツインヘッドがブレスを吐いてきた。


赤い炎のブレスを、あたしに向けて放つ。

それでも、あたしの前には既にエッグゴーレムのアイが前に来ていた。

電撃のバリアを用意して、ブレスを受け止めた。


「レステさん、大丈夫ですか?」

いつも通りの機械声で、電撃のバリアを張ってアイは耐えていた。

頼もしい相棒に背中を着けたあたしは既に、次の一手を考えていた。



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