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日本軍最後の抵抗  作者: 宵月 星華
第一章  に号作戦
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第八話 東京攻撃を阻止せよ

6月9日 日本近海 特殊哨戒艇 梓丸

「艦長!大変です!」

「どうした急に」

「南南東に大型爆撃機を視認!空襲と思われます!」


「急げ急げ急げ!B29が来るぞ!急げぇ!」

滑走路から局地戦闘機が次々と離陸し、高度を上げていく。

その中ではに号作戦で使う予定の機体もあったのであった。


「積み込みは最低限でいい!弾薬に人員を割け!」

横須賀港では、艦艇たちが急いで出撃する準備をしていた。に号作戦の前に使えなくなっては困る。

一砲門とも、使えなくしたくないのだ。

に号作戦画が失敗すれば、軍部は潔く無条件降伏を受け入れるつもりだった。

それはつまり、艦隊決戦を夢とした日本海軍の最後の抵抗、

いや、この作戦に最後の希望を託した、日本国民全員の、最後の抵抗であった。


B29攻撃隊先頭 

「しっかし、曇りかよ。ついてねえなぁ。」

「関係ない。あらかじめ基地などの座標はつかんでいるから、

そこにめがけて爆弾を投げ落とすだけだ。」

「日本機の奇襲の可能性は?」

「ありえる。ただし、徹底的に工場や基地を破壊したから、脅威ではない。

マスタングも護衛しているからな。」

「西日本にいた優秀な航空隊がこっちに来ていたらどうすんだ?」

「馬鹿かお前。こっちより西日本のほうが港は多いんだぞ。優先度は西日本が上だろう。

来るわけない。ほら、さっさと配置に戻れ。」

部下が戻ったのを見ると、長官は窓から警戒を行う。もちろん敵機はいない。

気を引き締めすぎたな。彼は深いため息をついた。その時のことだった。


「奇襲!奇襲!日本機だ!」

その大声が聞こえて、彼は急いで索敵を行う。

「どこだ!見えないぞ!」

「後ろだ後ろ!やつら、雲に隠れて後ろに回りやがった…」


雲の中から、双発新型陸軍戦闘機、キ83が次々と飛び出し、B29に向けて30㎜機銃を撃ちまくる。

たちまちにB29が次々と火を噴き、墜落していく。

「マスタングは何をやってる?!」

「ダメだ!スピードが速すぎてついていけない!」

キ83は、日本のガソリンでは最高時速690キロ。マスタングの最高時速は720キロ。追いつけないはずがなかった。だが、キ83は、輸送船団がマニラからとってきた高規格ガソリンを使っていた。

史実では、戦後アメリカに回収されたキ83は、高規格ガソリンで、時速760キロをたたきだした。

マスタングの最速の機体でさえ750キロ。高規格ガソリンを使ったキ83には、アメリカ軍はどの第二次大戦時の機体でも追いつくことはできない。旋回戦で勝てないなら、一撃離脱を繰り返せるスピードがあればいい。簡単な話だった。

「くそっ!」

マスタングが追い付けない日本機なんて。。。だが数はこちらが上回っている。一機ずつ集中して撃墜していけば勝てる。彼は汗をハンカチで拭った。その時のことだった。

「下から追加の日本機!!見たことがないやつだ!」


雲の下から、プロペラを後ろにつけた幻の戦闘機、震電が飛び出してきた。


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