第七話 作戦準備
輸送船団が本土に到着したあと、重油や高規格ガソリンは全国の海陸軍基地へと運ばれていった。
そしてに号作戦のために、試作機達が相次いで正式採用され、量産体制へと入っていった。
とはいっても、作戦時には10機程で一杯な機種がほとんどだったが。
一方アメリカ軍は、大規模輸送船団を逃してしまったことに、大きなショックを受けていた。
「すいません..。攻撃隊は第一攻撃隊のみで十分だと...」
「もういい。でていってくれ。」
「はい....」
硫黄島 アメリカ陸軍航空隊基地
「司令長からの命令だ。日本海軍の主要基地を攻撃し、艦隊を亡き者にせよと。」
「了解。サイパン島のB29達と策応すれば可能であろう。攻撃は6月10日だと連絡しておく。」
「了解した。」
5月31日
横須賀軍港停泊艦 長門
「艦長!司令部より、連合艦隊旗艦を長門とするようにと。」
長門は大和、武蔵、陸奥が沈んだ現在、日本でただ一つの41cm以上の主砲を搭載した戦艦である。
その長門が陣頭に立ち、アメリカ軍を巨砲で撃ち破り、日本に勝利をもたらすのである。
艦長以下配属された兵達は高揚した。
とある日本海軍航空基地。
「これが新型の戦闘機ですか...。」
「そうだ。こいつが、新型局地戦闘機【震電】だ。かなり早めて採用したらしい。」
震電は通常の戦闘機と違い、後ろにプロペラがついている。
機関銃は30mmや20mmのを機首に集中して装備している。
しかも日本機には珍しく装甲がかなり厚い。
史実ではジェット戦闘機にする案もあったのだとか。
その兵は目をキラキラさせた。
日の丸を翼につけて、空を2機のレシプロ機が飛んでいった。