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日本軍最後の抵抗  作者: 宵月 星華
第一章  に号作戦

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第五話 マニラ海戦②

 瑞雲が急降下を開始し、40mmボフォース機関砲が一斉に、


瑞雲に向かって銃弾をばら撒く。


瑞雲は弾幕をかいくぐろうとしたが、左翼に弾が命中し、


火のスカートを広げて落ちていった。


瑞雲の仇をとろうと、零式水偵が海面を這うように戦艦へ直行する。


直後、頭上でVT信管が爆発。零式水偵はパイロットを撃ち抜かれ、


海面に衝突して沈んでいった。


しかし、零式水偵はその前に魚雷を投下していた。


まっすぐに魚雷は戦艦の装甲部に直進し、体当たりしていった。


大きな水柱があがる。


戦艦は、こんなんで戦艦は沈まないと言わんばかりに、


上空に残る敵機に高角砲を持ち上げる。


その時のことだった。


「艦長!左方向に雷隻が8本!避けきれません!」

「はあ?一体どこからそんな数の魚雷が…」


戦艦に5本の61cm酸素魚雷が命中した。


大きな


戦艦は大規模な浸水を起こし、急速に左方向に傾いていく。


「艦長!」

「今度はなんだ!?」

「レーダーにより左方向に艦隊を探知!日本の艦隊です!」


部下がそれを言った直後、20.3cm砲弾が艦橋に命中し、

そこにいた護衛艦隊首脳陣をなぎ倒していった。


「艦長。敵戦艦艦橋に命中を確認しました。」

「了解した。このまま足柄と共に距離を詰めろ。」

「はっ!」


戦艦は必死になって右舷側の注水区画に海水を入れたが、

傾斜はどんどん増していく。


そこに大淀率いる3隻の駆逐艦が、10cm高角砲を撃ちながら


61cm4連装魚雷発射管を旋回させて魚雷を発射する。


魚雷はスピードを落とした戦艦の腹に全弾命中。


戦艦は左への傾斜が深くなる。


「砲術長!このままでは我が艦は沈みます!」

「やむを得ん!総員退艦せよ!」


その10分後、戦艦は海に沈んでいった。


そして、港で緊急発進が終わっていなかった軽巡2隻、駆逐艦5隻、潜水艦4隻は、


砲撃で攻撃部隊に立ち向かったが、


動かない敵はいい的で、すぐに命中弾や至近弾を食らって沈んでいった。


そのあと攻撃部隊は残りの水上機を発進させてマニラにいた陸軍部隊などを攻撃。


アメリカ軍の攻撃能力を一掃すると、輸送部隊及び攻撃部隊は停泊し、


物資の積み込みを大急ぎで開始した。




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