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日本軍最後の抵抗  作者: 宵月 星華
第一章  に号作戦
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第三話 第三四三海軍航空隊の大戦果

一旦輸送船団から離れて戦闘機に頑張ってもらう回です。


輸送船団がマニラへと密かに行っているなか。


5月25日午後9時


「司令官!アメリカ軍b-29爆撃隊が佐世保に向かって侵入中です!

対空砲火及び陸軍機によって80機のうち15機撃墜した模様!どうしますか?

佐世保にはに号作戦のための艦艇たちがいますよ?」


                    ・・・

「問題ない。長崎にあの航空隊がいる。あの剣部隊にまかせよ。」

「は!」


長崎 大村基地


武藤 金義少尉など第三四三海軍航空隊所属エースパイロットが、最新型局地戦闘機、紫電改に搭乗し、


滑走路から勢い良く離陸していく。


彼らは、佐世保に来るであろうアメリカ軍の爆撃機たちを待ち伏せする準備にはいっていた。


熊本県上空 b−29攻撃隊のうちの一機の中

「機長!」

「どうした。ジーク(零戦のアメリカ軍の呼び名)ならここまで上がってきても、大丈夫だぞ?」

「いえ、沿岸付近での戦闘以後、なかなか日本機が見えないのが不安でして…」

「あー。ま、p−51が守ってくれるはずだ。安心して持ち場にもどれ。」

「は!」


部下が下がって行き、機長は窓から敵戦闘機がいないか索敵を行う。


下を見れば、ジークが、マスタングに追い詰められ、


また1機、また1機と面白いように落ちていく。


機長があくびをしたとき、バルバルバルという、自機のプロペラ音とは違う音のプロペラ音が聞こえた。


「何だ今のは?」

「わかりません。」


そう部下が言い放った三秒後、機関銃が発射された音がして、


僚機のエンジンが燃えて、黒い煙を吹き出し、僚機は墜落していった。


「日本機はどこだ?!」

「上です上!」


b−29爆撃隊の頭上に、


緑色の機体に、真っ赤な太陽のような赤丸がついた戦闘機たちが、


太陽の方角から躍り出ていく。


「馬鹿な!ジークは高空性能が悪いんだぞ!」

「ジークじゃありません!ジョージです!」

「マスタングはどうした?!」

「下でジークに全機釣られてます!」

「畜生!とにかくうちまくれ!弾幕をはるんだ!」


b-29の上部機銃座が急いで回転し、ブローニング12.7mm機銃をジョージに向けて撃ち始める。


紫電改たちはその壁を突き破って肉薄し、20mm機銃弾をエンジンに叩き込んで急降下し、


b−29を上回るスピードで上昇して再び20mm弾を叩き込んでくる。


b−29たちが次々に墜落していく。


そのなかでb−29たちは必死になって旋回機銃を回し続けた。


「1機燃えたぞ!」


「だめです大佐!被害が依然として増大中!このままでは爆撃隊が全滅します!」


「撤退だ!残っているものは雲の中に入れ!サイパン島に撤退せよ!」


b−29は急いで雲の中に入り、紫電改たちから隠れた。


ここで、下で零戦刈りをしていたp−51マスタングが突き上げるようにして、


紫電改たちに襲いかかったが、エースパイロットの前では、


スピードがあろうとも、上空を占拠された状態で勝つのは不可能に近かった。


この空戦で、両国の損害は

紫電改 5機

零戦 13機

b-29 13機

p-51 24機

アメリカ軍のこの攻撃隊の残存機は、たったの8機であった。

次回、たぶん輸送船団がいよいよマニラに着きます。

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