表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本軍最後の抵抗  作者: 宵月 星華
第一章  に号作戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/22

第九話 東京大空戦

震電はは雲の下から飛び出すと、そのまま突き上げるようにしてB29に標準合わせた。

「よ〜く狙って…ここだ!」

30mm機銃が火を噴き、B29がバタバタと落ちていく。

しかし、震電のスピードは590km程で、マスタングに比べ、大幅に劣っていた。

B29の銃座やマスタングのブローニングが一斉にドドドっと火を噴く。

先頭の一機から黒煙が出る。

「煙が出たぞ!やった!」

「このまま次の一機も撃ち落とせ!」

しかし、震電はそんなんでは落ちなかった。

震電の装甲は厚く、ブローニングで簡単に貫けるはずがない。

とはいえど、燃料タンクに穴があき、ガソリンが漏れているのに気付いた時、パイロットは青ざめた。

「クソっ!引火しちまう!」

引火しなくとも、燃料は帰還するまでに切れて、墜落してしまう。

パイロットはB29の一機に目を向けて、叫んだ。


「どうせ死ぬなら、お前らも道連れだ!」

震電はまっすぐB29へと飛んでいった。

B29は目的に気がついて、銃座をこちらに向ける。

だが、装甲の厚い震電に、有効打が正面から出せるわけが無かった。

そのまま震電は、B29に突っ込んでいった。

大爆発が起こり、B29や震電の残骸が雲の下へとバラバラになって落ちていく。

それを、他の震電は飛び回りながら敬礼をした。


 一機の震電に後ろからマスタングがつく。

「やべえぞ!背後を突かれた!」

震電はヘッドオンには強かったが、背後の方は装甲がなく、弱点となっている。

マスタングのパイロットがブローニングの引き金を引こうとした時、

後ろから20mm機銃弾が飛んできて、マスタングは回避行動を取らざるをえなかった。

パイロットは後ろを向いて叫んだ。

「単発機だ!たくさんいるぞ!」

局地戦闘機主力 月光や彗星艦爆、零戦や雷電、隼や飛燕など、ずっと日本本土を守り続けた精鋭達の到着である。

彼等は単発機でマスタングを、双発機でB29を攻撃した。

彼等は今までやられた分をやり返すかのようにアメリカ軍に襲いかかっていった。

たちまち単発戦闘機はマスタングと旋回戦に、双発戦闘機はB29に一撃離脱で、バタバタと落としていった。

「このままでは全滅する!めいいっぱい弾幕を張れぇ!」

ブローニングは日の丸に向けて、九九式二号二〇粍機銃は星のマークに向けて弾を撃ちまくった。

20mm機銃はアメリカ軍にとって脅威だった一方で、

日本側の紙装甲の戦闘機にとっては、ブローニングでも脅威であった。


 しかしやがて、マスタングやB29の数は明らかに減っていき、攻撃隊司令官は一つの命令を出した。

「このままでは全滅する!雲に隠れて帰投せよ!」

こうしてアメリカ軍機は雲の中に高度を落としていった。一方、日本軍の方も、これ以上の攻撃は機体と燃料の関係から難しいと判断し、各基地へと帰投していくのであった。


次回、いよいよに号作戦が発令されます!

ゴジラ-1.0面白いですね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ