表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花と言霊〜冒険者になって夢のような生活をしたい〜  作者: 瓜 真夢
冒険者学園:一年生
3/23

庭園と学食

「おっ、あれかな?」

そこには、見るからに庭園みたいな入り口があった。何かアーチ状の物につた植物を絡めたのだろう。綺麗な緑のアーチができている。進むにつれ、向こう側からも誰かが来ているのがわかった。肩にかかるぐらいの白い髪を揺らしながら、静かに歩いていた。ちょうど庭の入り口あたりで、彼女は立ち止まった。だから、

「おはようございます。」と挨拶すると

「……名前は?」と聞かれた。最初に名を名乗れってことか。

「夢野 天花です。」

「そう。……私はみず 雪華ゆきか。堅苦しい敬語はやめて、同学年なんだから。」

「了解。君も庭園に用があるの?」

「どんなものか気になって。」

「へぇ〜。水さんも植物に興味あるんだ。」

「うん。どのぐらい綺麗なのか楽しみ。」

その時、一瞬だけかもしれないけれど笑ったように見えた。やっぱり好きなものの話だからかな。

「あと水さんじゃなくて、あだ名つけていいから別の呼び方にして。」

「わかった。じゃあ、雪華の‘‘雪‘’からとってセツはどうかな。」

「別に、好きにすればいいと思う。」

「ありがとう。じゃあよろしくね、セツ」

そう言って、僕たちは庭園の中に入った。


「かなりたくさんの種類があるね。」

「・・・。」

彼女は、見惚れているのか黙ったままだ。それにしても、結構有名なものから、そこまで有名じゃないものまで本当に色々ある。この量の花を、一体どこの誰が育てているのだろうか。地図をもらった時からなんとなくわかっていたが、かなり広い。ここをじっくり見ているだけで、1日潰れるんじゃないかと思うほどだ。見物して時間は過ぎ、

「おーいセツ、もうそろそろ行かないと7時になりそうだ。」

「わかった。すぐ行く。」

そして学校に向かった。


この学校は、朝・昼・夜と食堂で食べることになっている。また、これもクラスによって豪華さが変わる。ここでは、良い生活をしたければ良い成績をとらなきゃいけないらしい。よくできているよ。まぁクラス発表されていないから、みんなEクラスの食事だけどな。

「あっ!テン!こっちだよ。」

「マイ、わかった。セツも一緒にどうだ。」

「いいの?」

「大丈夫だって。ほら行くぞ。」

学食はそれぞれの時間帯で違うが、日替わりAと日替わりBしかない。アレルギーを除いて好き嫌いはするなということだろう。冒険者になって携帯食が食べれないとか嫌だもんな。席に着くともう学食が用意されていた。そして、なぜかセツの分まであった。

「なんで、セツが来るってわかってたの?」

「さっき窓から、2人で来るのが見えたから。ところで、その人は誰?」

「ああ、この人はさっき散歩してる時に知り合った水 雪華さんだよ。」

「よろしく。セツって呼んでもいいよ。あと敬語は不要。」

「わかった。私は風宮 舞。マイって呼んでくれればいいよ。」

なんかセツの対応が僕の時と全然違う気がする。女子同士だから、話しやすいのかもしれない。それにしても、学食Eクラスでもここまでうまいのか。3人で一緒に学食を食べていると、ふと「なぜだ〜」や「あの雪華さんが!?」とか「美女2人に囲まれて・・・」という驚きや羨望の声が聞こえてくる。マイはともかく、セツは一体何をすれば言われるようになるんだ。聞いてみるか。

「セツ、何かやらかしたか。」

「う〜〜ん、特にないけどあるとするのなら、プロポーズされたから断った。」

普通それだけで、あんなことは言われないはず。断り方に問題があったのかもしれない。

「どんな風に?」

「ちょっと冷たい感じにズバッと。」

「だから、最初ちょっと壁みたいなのがあったのか。」

入学式で、関係はそんなないはずだよな。つまり、相手の人は一目惚れだったのだろうか。だったら、ものすごく見た目に自信があったんだろうな。かわいそうに。でも僕は、一目惚れがそんな好きではないかな。相手の見た目で判断してるみたいで。自分がされたら嫌だし。朝食を済ませた僕たちは、クラス確認のためにグラウンドへ向かった。

・不定期投稿 ・急な失踪

などあるかもしれませんが、頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ