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戦国武将とJK③

作者: 明地雫

縛りワード 居合切り ぼったくり 怠る


戦国武将、小峠依道ことうげよりみちは人里離れた団子屋で買った団子を食べながら歩いていた。自重で鍛えるなどはそれなりにしているものの、徒隷忍愚室とれいにんぐるーむでの過激な筋肉修行は最近怠り気味なので筋肉の鈍りを感じる…

ただちにあの地下世界に向かわねば。


『きゃああぼったくりよ‼︎‼︎』


そんなことを考えていると先ほど出た団子屋のおばばの悲鳴が。おそらくひったくりの間違いであろう。ぼったくりだとどちらかと言うと店側の加害となる。


ひったくりがこちらへ向かって走ってくるので

、どう仕留めようと考える。抜刀してしまうとそれに気づき、逃げる方向を変えてしまう可能性もあるので、ギリギリまでひったくりに興味がないフリをし、間合いギリギリに入ったところで居合斬りで仕留めることに決めた。


ひったくり『ぐえぇえ…ッ‼︎』



狙いは見事成功。居合抜きした刀はひったくりの鳩尾を的確に捉えた。


おばば『ひぇっ…ころっ…』


かけつけた店のおばばとじいじがぞっとした顔をする。


依道『安心せい。峰打ちじゃ』


いやいや、居合斬りしといて峰打ちって無理じゃね?と剣道警察の貴方は思ったであろう。

残念。たしかに居合で峰打ちは一見矛盾しているように思える。だがそれは普通の剣術家であれば、の話である。この小峠依道の鍛え抜かれた前腕の回外筋を以てすれば居合の刹那に刀を翻し、峰で撃つなど造作もないことである。



ひったくり『ぎゃああああばらがっ折れたあああッ‼︎』



しかしそれでもちょっとやり過ぎたかも知れぬ。食べ終わった団子の串で仕留めるのがちょうど良かったかも。


ひったくりを捕まえてくれたせめてもの感謝の気持ち、と店のおばばから大量の団子をもらってしまった。


それを持ちながら”穴”へと向かっていると


『……クゥゥン……』


目の前に見るも不憫に痩せ細った犬が現れた。

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