なろうデスゲーム生存者の呟き
自分は執筆経験ゼロで小説初心者だったので、あくまで自分はこうだったよ、というものとなります。
どうも、シン01です。
Vtuberの幽焼け氏主催の企画【第二回なろう系ラノベに「こんなラノベ俺でも書けるわwwww」と言った人を100人集めてラノベを書かせるデスゲーム】に参加させてもらい、4位で生存者となる事が出来ました。
第二回デスゲームの中間報告、結果発表ともに、拙作をデスゲームに向けて準備された作品と紹介してもらい、生存者コメントでは調子に乗り、「脱落者は準備が足りなかったんじゃない?」という暴言(?) を吐きました。
……すみません<m(_ _)m>。
何度も、準備準備と、お前は何をしていたんだ? と思われる人もいると思います。
なので、一ヶ月の準備期間に行っていたことを書き記したいと思います。
僅かでも、これからデスゲームに挑む方の役に立てば幸いでございます。
書きたいものと、人気が出るものは同じではない。
創作者が抱える悩みの一つですね。
自分は現代を舞台に、異能力で戦う感じのローファンタジーが好きなのですが、なろうの月間ランキング上位を見た感じ、そういう作品は見当たりませんでした。
自分が見た時の話なので、流行が変わって、今はあるかもしれませんが。
自分は、このデスゲームに参加するまで、あまり小説家になろうのことをよく知らなかったので、月間ランキング上位の作品から、なろうの人気ジャンルを調べる事にしました。
結果として、「ハイファンタジー」かつ、「追放とざまぁ」、「悪役令嬢」、「スローライフ」の三つのジャンルが多い事が分かりました。
なろう系に代表される「異世界転生・転移」、「チート無双」の二つを加え、これら5つのジャンルの中から、自分が書けそうな「追放とざまぁ」を選びました。
悪役令嬢は読んだことが無いので、一切勝手がわからない。
スローライフは、バトルが好きなので、自分的にはのんびり暮らすよりは鮮烈に戦ってほしい。
というわけで、「追放・ざまぁ」に決定したわけです。
たぶん、小説家になろうに親しい人はこんな事しなくても、流行の傾向とか分かったと思いますが(汗)。
ジャンルが決まったので、追放系について掘り下げて、調べて行きました。
追放系は、異世界からの転生者より、現地民主人公の方が多かったので、現地民主人公を採用。
パーティーを追放される→何らかの要因で覚醒・強化→活躍・成り上がり→復讐・ざまぁ、といった流れで追放系は構成されているのだとランキング上位の追放モノから学びます。
小説家になろうというサイトの特性もレビュー動画などを見て、調べました。
トップページにあるランキング、完結した作品、更新された作品の順に目に入り、この中から小説を探す事がほとんどだそうなので、ランキングに載ることが重要で、次に更新し続け、更新された作品の欄にとどまり続ける、という戦法がある事を知りました。
また、web形態の特性上、一話単位の面白さが重要とも。
あと、主人公が苦戦すると人気が下がるとか。
これらを総括し、ハイファンタジーで現地主人公、追放もの。
一話単位の面白さが重要なので、一話完結に近い形態で物語を作る。
更新された作品に表示されるため、毎日複数投稿。
苦戦するシーンを作るなら、主人公以外が苦戦し、主人公が助けに来るようにする。
そして、タイトルで内容が分かるようにする。
大まかな構想が出来てきました。
ここからより、多くの人に読まれるように工夫していきます。
内容が分かるタイトルとあらすじ。
検索されやすいキーワードを付ける。
毎日投稿は基本、序盤のうちは一日に複数回投稿する。
また、投稿時間を決めておく。
流行に乗る。
第一回なろうデスゲーム参加者様たちのエッセイから得た知識を活用していきます。
これらすべてを盛り込んで生まれたのが、「魔剣術師冒険譚」です。
魔剣術師冒険譚の構想が出来るまで、だいたい二週間くらいかかったと思います。
デスゲーム準備期間の半分が終わりましたね。
あとは、本編を執筆するだけです。
ストック無しで毎日投稿かつ複数回投稿、これをやっていると、自分は身体を壊す自信があります。
なので、いかに残りの期間でストックを作れるかが、勝負のカギとなりました。
結果的に、デスゲーム開始時には、約一週間分のストックが出来ました。
これで毎日投稿も複数回投稿も大丈夫です。
こうして、自分はデスゲーム開幕を迎える事になりました。
一週間分のストックがあったので、割と心の余裕がありましたね。
魔剣術師冒険譚はデスゲーム期間内に完結しましたが、これは完結ブーストを狙いました。
完結ブーストとは、完結した時にPV数が一気に増える事を言うみたいです。
実際、拙作では完結した際、平均の三倍近いPV数に跳ね上がりました。
完結ブーストのおかげで、4位になれたといっても過言ではありません。
あと、10万字ブーストというものもあるそうです。
10万字は単行本一巻分に相当するので、一気読み目的の読者の流入が見込めるのだとか。
拙作の場合、10万字ブーストの恩恵は体感できませんでした。
あとは、挿絵を付けて見たり、ツイッターで宣伝して見たりしましたが、効果はいまいちでした(笑)。
長々と書きましたが、つまりは、早めにプロットを完成させて、大量の書き溜めを作っていたというわけです。
この方法で自分はデスゲームを戦い抜きました。
自分は運よくPV数を伸ばす事が出来たので、魔剣術師冒険譚の一本で戦いましたが、この方法の弱点として、PV数が伸びず、作品変更する場合、大量の書き溜めを作った時間が無駄になってしまいます。
なので、作品変更を考えている人には向かない戦法だと、デスゲーム中間報告を見て思いました。
以上、流行のリサーチと大量の書き溜めで第二回なろうデスゲームを戦った者の戦法でした。
お読みくださり、ありがとうございます。
僅かでも何かの参考になれば、幸いでございます。