野菜達「「「収穫されてたまるか!」」」
一応スローライフってタイトルに書いてあるからね、ぽいことはやってもらわんと。
日本語を話す輩と出会ってから1ヶ月、目立ったイベントもないまま時間だけが過ぎました。
つまんねぇ
なんかあったらそれはそれでめんどくさいけど、何もないとそれもそれでつまんないよね。人間ってめんどくせぇな!
あまりにも暇だったから、気配滅して王都の方行ったけど、なんか色々大変そうだった(小並感)私には関係ないけどな!(屑)
一応実家に強い結界張ってきたから、そこは安心。
おっと、そんなことよりもあれだ、野菜が育ちますね(謎文法)。思ったよりも長かったよ、1ヶ月。でも毎日成長する野菜達を見るのは楽しかったですねぇ、ええ。
さっそく収穫····収穫ってどうやんの?(無知)なんかやり方あった気がする··なんやっけ?(忘却)
えっと、まずこの人参もどき。下手に引っこ抜くと爆発します。どうして?(素朴な疑問)
まあともかく、1個だけ隔離して、色々試してみましょう。
爆発するなら湿らせればいいのでは?ということで、隔離結界内の湿度を100%に!
しました(カット編集)
この状態なら大丈夫でしょう、多分。
せーの、ふん!
どーん
「······」
──過去の授業風景
『いいですか?このバーンキャロット、大量に魔力を持っているので、下手に収穫すると爆発します』
『それ、滅茶苦茶危なくないですかー?』
『爆発自体は小さいので、さほど危険はありません。ありませんが、失敗が露骨にわかるので、精神的ダメージが半端ないですね、はい』
『『ああ···(察し)』』
『なので収穫前に、これの周りに軽く魔力を散らせてあげると、魔力がいい感じに出ていくので、皆さんも意識するようにしてください』
·····さて、爆発するということで、そもそも爆発を封じてしまおう!となりまして、そういう魔法をかけました!
ん?なに?いや、別になんもなかったよ?うんうん、別に爆発なんてしてないよ?
─少女···少女?収穫中─
はい!人参もどきは終わり!次行こう次!
さてお次はキャベツ···キャベツだよね?あれ、レタス?ま、いっか。キャベツもどきになります!
こちらですが、収穫をミスると栄養とか美味しい成分とか、大事な要素が全部出ていってしまいます!なんで?(深い怒り)
どうしようか···やっぱり後回しにするか··?いやでも他のもめんどいし·····、なんでこんなん育てようと思ったんだろう私····。
まあひとまずキャベツを収穫しましょう。
これはちゃんと覚えてm違う、これ“も”覚えてます、ええ。まず、キャベツの周りを泡で包みます。この状態なら手を突っ込んでも割れません。この状態で引っこ抜きます。ん?キャベツを引っこ抜くってなに?(素朴な疑問)えっ、嘘でしょ?こいつ地面に埋まってんの?マジで?それ最早キャベツじゃなくね?
──数分後
割と疲れんなこれ·····(疲労困憊)多分ずっと一人で実況してんのも原因だな···、ちょっと黙ってやってみるか···。
─少女収穫中─(使い回し)
変わんなかったわ(無意味)(疲労困憊)
独り言みたいなもんだから、関係ないか。私の体力がないだけだな。悲しい。
いつの間にかそこそこ暗くなってる。珍しく集中してたなー。よくやった自分!
それじゃあ夕食でも作り始めますか。お腹も空いたしね。
これらの野菜達ですが、収穫する時にヤバいことを除けば、地球の野菜となんら変わりません。これには私もかなり驚きましたね。魔法とかあるから全然別物かと思ったら、味とかもあんま変わんなかったし。あと見た目も。
へへっ、最近なんかよくわかんない魔物の肉と、その辺の野草とかだったから、楽しみだぜ。よく耐えた私!(ヒント·魔法)
こう見えて前世は自炊してたからね、料理は出来ます。久々に転生した事の利点が出てきて嬉しいわー。
※しばし、リールの調理風景をごらんください
これをこうして「ブチッ」、えっと、こんな感じ?「ザクッ」。次はこれを「ブシっ」、うわっ何これ魔力?きもちわるっ(辛辣)。あれっ、こんなんあったっけ?まっいっか、「ザクザク」痛い!指切った···、治せるけど痛いのはやだな·····。ん?あっ、これ爆発した人参もどきじゃねぇか!どうりでわかんないわけだよー。
よし切り終わった。次はこれを鍋に入れて「バシャン」熱い!この体不器用すぎない?私もっとできたはずなんだけど、ミスりすぎ。
────そろそろかな?味見を··しょっぱ!塩が多すぎたか···じゃあ砂糖を入れて、もう1回、うん!美味しい!
出来上がりです。疲れた。ちゃんと料理したの久々だからなー、楽しかったけど。
頂きます。····うま!こいつらうめぇな、労力に見合ったうま味、素晴らしい!
これがしばらくは食べられると思うと胸が踊るな。成長期間を短くしたとはいえ、自分で作ったってのはいいね、余計美味しく感じる。
そうだよ、これでいいんだよ。最初二日がおかしかったんだよ、うん(至極真っ当な感想)。アニメとかみたいにイベントがたくさんある方が珍しいんだよ(フラグ)。
このままゆっくり暮らしたいなー。
─1週間後─
平和だなー、こうのんびりするのもいいよねー、心が休まる。
さて、今日の晩御飯もいつものだね。栄養偏らないか心配だけど、まあ魔法でなんとかなるやろ。
ふいー、やっぱり自分で作った野菜達は美味しいなー、農家さんってこういう気持ちなのかなー?
バリッ
うぇっ!?結界に誰か入ってきた!?うっそー!?認識論出来ないのに!
「貴方がこの場の主でもよろしいかな?」
いや、主なんてそんなー、じゃねぇよ!当たり前のように入ってきやがって、けっこう自信作だったのに!
「···誰でしょうか」
「私はここら一体の監督を務めております、バエズと申します」
ふーん、ここら辺のカントクねー····は!?つまり貴族様!?何故に!?なぜに私のような平民のところに!?いやそもそも来れないはずなんだけどね!
「こんな遅くに申し訳ないのだが、ついてきて頂いても?」
うわ、これ絶対めんどいやつやん。
繋ぎが雑、下手。
展開が急、下手。
名付けが安易、下手。