サバが状況描写になった日
「お前は誰だ!」
「私はサバだよ!」
「なんだと!?」
「サバついてる?」
「サバついてない、俺はただ己の異端にくれただけだ」
「今日から空に付き添うから早く仕上げてね」
「うん!」
「それだけどね、まず言いたいのが空は文を書くのに頑張りすぎなの!」
「頑張りすぎ?」
「そー頑張りすぎなの!何度も聞かないの!」
「なるほどそゆことか」
「そゆことー」
「じゃ俺はどうすればいい?」
「もー忘れたの?状況を書くんだよ!」
「状況描写のことか?わかったやってみる」
私は状況描写を覚えた、そこで内心の見紛う内情を打ち明けることにした。
「はいコップ」
「コップ?」
私はただコップを手渡した、そこにどんな意味もなく、ただコップというのはただのコップだった
「あのー?」
「いや・・・・」
「あのあの???」
ただ流れる意味深い時間、これこそが状況描写であるなら、私はやめたい。
「あのつまづいてるとこすまないんだけどーいいかな???」
「いいぞー俺は状況描写には向かないんだ、なんかへこむんだ」
「いわれる前に考えない!」
「あ!なるほど!」
そっと筆をおいた。
「うまい!」
「なるほどこれか!」
「そーその如何にもさりげない感じ、それこそが状況描写だよ」
「なるほどー勉強になる」
「じゃレポートすること!!」
「いきなりなんだよーーーー」
「もー!いいのーーー???」
「お!おまえ・・・俺の扱い慣れてないか?」
「慣れてないよー、これはただのシンパシーだよ!」
「シンパシーなんてシンパシーなんてーーーーーーーー」
「はいそこまでーーーーレポートやることー」
「はい・・・・」
「現実で状況描写しなさい!!!そしたらーまた続き書いていいよ」
「はい!」