勇者召喚 ③
ちまちま書いてます。
週二投稿くらいでいきます。
これは召喚が行われる時の話。
ギルドマスターであるグランクは勇者召喚の部屋に来ていた。
若い頃は今の王と共に色んな所へ行ったものでその縁もあって見させて貰えることとなった。
この部屋にいるのは王家直属の魔道士達と王様とその家族、そして一部の貴族とワシだけだ。
「のうグランクよ、お主はどんな奴が来ると思う?」
「勇者ってもんは『勇者だからやる』んじゃなくて『やったから勇者になる』とワシは思うとる。じゃが、やれる奴はそういない。故に、ある程度は芯のある奴が召喚されると思うが、お前はどうなんじゃ?」
「概ね同意見と言ったところか。まあ、欲を言えば娘や息子と仲良くしてくれるといいんだが。」
「お前がそう思っているのなら同年代の小僧共が来るのではないか?」
「それならありがたいがそうなると若造のまま人殺しを覚えさせねばいかん、それはそれで難しい所だ」
「なるほど……お、そろそろではないか?」
「うむ、見届けよう」
大層な魔法陣が少しずつ光に包まれてきた。
見方によっては神秘的にも見えようが…さて。
一瞬、光によって何も見えなくなる。そしてそこには……
2~30人程の子供がおった。
王様を遠慮なくお前呼びするギルドマスターもなかなかいませんよね
※分かりにくいですがワシが一人称の方がギルマスです。