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リリーの話

リリーが惚れた話です

こんにちは、私はリリーって言います。


数年前からここ、冒険者ギルドで働き始めました。


私が小さい頃はお転婆でして、ずっと「冒険者になる」なんて言ってたそうです。

まあ、今でもなれないことはないと思いますけど、今の仕事が大好きなのでなるつもりはありません。


そうですねぇ…まずはユドルさんとの出会いから話しましょうか。


私が冒険者ギルドで働き始めて3ヶ月くらい、まだまだ新人です、その頃にユドルさんは冒険者ギルドにやってきました。

ですがそこで事件が起こったんです。

元々素行が悪かった冒険者さんがユドルさんを暴行して、強盗もしたんです。

私は怖くて動けなかったです。今となっては情けない事ですが当時の私は弱かったのです。


その後はギルドマスターにユドルさんが殴りかかったんですね。

あれはとてもびっくりしました。なんせギルドマスターというのは元Aランク冒険者以上であったか元Bランク冒険者でAランク冒険者3人以上からの推薦が必要です。

とっても強い人しかなれないんです。

後から聞いたらユドルさんその事全く知らなかったそうなんですけどね。


その後顔を見せなくなりました。

ガイさんの所で指導されてたそうです。


そして、戻ってきたらギルドに住み着きました。

最初は注意したんです。でも、お金が無いという話を聞いた上お金を取られた場面を見ていた私はいつか注意を止めていました。

それどころかたまに家に招待していました。

なんでそんな事をしたのかは覚えてないんですけど、その頃からですね。

ユドルさんの事が気になり始めたのは。


住み着いた日からユドルさんは新人さんを指導という名目で怒鳴り、殴り始めました。

いえ、名目でというのは最初の頃の思い込みですね。実際、指導なんです。


これも私は初めは注意しました。でも、これも実はユドルさんの優しさから来てると知った時、私は完全に落ちました。


いわゆるギャップに惚れたんです。

今ではライさんというライバルがいますがどうしてもという時には二人共貰ってもらいましょう。

平民が重婚というのは聞いた事がありませんけどね。


あら、惚気話になってしまいました。

でも、分かりませんか?

昔はボコボコにされて、強くなって戻ってきて、見た目は怖いけど実は優しい。

惚れるには十分ですよ。


フフッ、もうこんな時間ですね。

私の話はこれまでにしましょうか。

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