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ユドルの話

過去の話等です。

俺の昔の話をしよう。


俺の両親は比較的裕福で、俺は全然生活に困ったことはなかった。

ただ、今思えば変な両親だったと思う。

父さんにも母さんにもそれぞれの「善悪」があり、それに則ってしつけられた。


反抗期みてえな口調が成人しても治ってねえのもそのせいだ。

母さんは口調について何も注意しなかった。その代わり、暴力は極端に指導されたもんだ。

父さんも似たようなものだった。が、父さんは特に「必要な暴力」をひたすら教えこまれた。

剣でもなく魔法でもなく暴力だからな、中々変な両親だろ?


で、そんな両親は俺が冒険者になると言って2ヶ月くらいした頃だろうか。流行り病にかかって逝っちまった。

そん時は1日泣いていたさ。

でもずっとナヨナヨしてられねえから俺は冒険者になりにこの町へ来た。家はそのまま置いてもらって、金は必要な分だけ残して王都のバンクに預けてもらってきた。

ま、盗られてたらそん時はそん時だ。


んでギルドに入ったら、噂に聞いていたような奴がいたのさ。

「誰だお前は?おめぇみてえなクソガキが冒険者になれると思ってんのか!?」

その後何言われたかあんまり覚えてねえんだがまあ入った瞬間それだしすっかり萎縮しちまった。

そんで後は何となく分からねえか?殴られ蹴られボコボコにされたよ。金も持ってかれた。

今の俺みたいな善意を孕んだ暴力じゃあなくて、ただの理不尽だ。

その後どんどん怒りが沸き上がってきてな、後から出てきたギルドマスターに殴りかかっちまった。

なんでそんな事したのか分からねえが多分パニックだったのさ。

軽く返り討ちにあったんだがその後は一気に俺の人生を変える出来事ばっかりだ。

まず金を取られた俺の事を考えてギルドマスターが後の師匠であるガイのとこへ送りこんだ。

剣術のスキルがない俺に師匠は基礎から叩き込んでくれたよ。

おかげで今はLv1を持ってる。

ライとの出会いもそこだ。最初は少年だと思ってたんだが娘と聞かされた時はビビったね。俺より全然つえぇんだから。

で、俺の剣術はLv1から全く成長しなくなった。

それならばと師匠は剣を使わない、いわゆる体術を教えこまれた。

体術もLv1から未だに成長しないが、まあこれにも助かっている。

Lvが上がらなかったらもう戦闘の経験を増やしてパターンを覚えるしかない。

ここは死に物狂いで覚えたね。またあんな奴らにボコボコにされないように。


俺が師匠の元で4ヶ月ほど教わった後、冒険者にやっとなった。

今の仕事みたいなのを始めたのはいつからだったか、最初は冒険者達にもビビられたよ。当たり前だがな。

それでも新しい奴が来る度これをやりまくった。最初の方こそ止めてくる奴もいたし、衛兵に突き出された事もあったが今では何とか信用して貰ってる。


これをやってる間に突然目覚めたんだよな、適正検査Lv5に。


俺は新人にはかなりクソな事をしてるのは分かってる。だが、金も取られてねえのに冒険者になれそうにないって言われて殴られたくらいでキツいようじゃあ冒険者になって他の街になんて行けやしないさ。

俺はそんな奴らを冒険者にさせないようにしてる訳だ。

なあに、適正はない、力もないが冒険者になりたいって熱意のあるやつを止めたりはしてねえ。

そういうやつは大抵、いつの間にか冒険者の適正が出来てるのさ。

毎日投稿は出来ないかも…申し訳ない

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― 新着の感想 ―
[良い点] はぇ~、あのチンピラいろんな小説で見ると思ったらそういう職業だったんですね。勉強になりました。 人に歴史ありですね。
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