第一話「夜にホラー映画は見ない方がいいね」
「ね、寝れない……」
ども、羅﨑亜希です。二次作『バカと暗殺部隊と召喚獣』の主人公でした。作者が私達の存在消そうとしたのであの手この手使ってオリ作として出ることに成功しました。イエーイ、私だけの世界じゃー、原作ないから好き勝手やっていいんだー。
今日はみんなで夜にホラー映画見たわけなんだけど、寝れません。ジャパニーズ映画って怖いよね。流血なら職業柄慣れているけど、精神面つつくようなのもマジきつい。あんな話作れる山○悠○ってどんな精神しているわけ?
「こうなるぐらいだったら見なきゃよかったよ……(ハァ)」
夜目は効いているけど、どこかからあれが出てきそうで怖いです。明日も任務あるのにー。寝れない時は誰かの部屋に行こう。一緒に見たんだから今頃みんなも私と同じ状態になっているよ。まずは……
「(ドンドンドン)琥珀ー。部屋入っていい?」
琥珀は私とパートナーみたいな関係(個人的にはペットと飼い主だと思うんだけどな)だよ。白髪でオオカミに姿を変えることができるよ。あまり人の事を名前で呼ばないのは欠点だけど、可愛いのでおkです。あ、いい忘れてたけど背は小さいです。私より5センチぐらいは小さいはずだよ、うん。
しかし、いくら叩いても開けてくれないな。こうなったら強行突破だ。こんなこともあろうかとピッキング用の針金を用意していたのだ。自分って本当用意周到だね。
「(ガチャッ)あ、開いた」
では早速おじゃましまーす。
「ってあれ?」
琥珀がいない。まさか琥珀も私と同じことを考えて誰かの部屋に行ったとか?
「あなたじゃあるまいし誰がそんなことしますか」
「うわっ琥珀!?びっくりしたぁ」
もう、勝手に読心術使わないでよ。
「じゃ何で部屋にいなかったの?」
「出し忘れてた報告書の提出ですよ。意味もなく外に出るわけないじゃないですか」
「あ、そっか~。ときに琥珀「眠れないから何かゲームしようはなしですからね」言い終わっていなかったのに即答!?」
ひどい、ひどいわ……。あなたがこんな子に育ったなんて……。
「こは‐くー。眠れないんだよー。助けてよー」
「どう助けろってんですか。てか19にもなって寝れないなんて(笑)」
「今笑ったろー。映画見ようって言ったの琥珀じゃん」
「は?僕は言ってませんよ」
え?そうだったっけ?じゃあ誰が持ってきたんだろう
「……琥珀」
「そろそろ寝たいんで帰ってくれません?」
「犯人を探そう」
「さっき寝たいって言ったの聞こえませんでしたか?」
「私をこんな目に遭わせた野郎を捕まえようと思わないの?」
「全くおもわな「そうか琥珀も思うんだねっ。それじゃ犯人探しに行こう!!」え?だから寝たいって……」
二人で探しに行こう!!イエーイ、人権無視じゃー
「てなわけで、一人目は竜造寺悠也君を拷m――調査しまーす」
「今拷問て言いかけてませんでしたか?」
それは君の空耳さ。悠也君ついて説明しないとね(キャラ設定も受ければこっちだって楽なのに。主人公はつらいよ)。悠也君は我が研究部の解析班班長で、身長は琥珀と変わりません。早い話が彼も小さいということですね。子供っぽいところはあるけど(お前が言うな)めっちゃ頭いいです。おかげさまで毎日変なものを作っては後輩から怒られているよ。
「悠也君ー。起きろー、起きねーとこの部屋爆破すっぞー」
「何気に恐ろしいこと言いますね」
「そう言わないと起きなさそうじゃん」
起きろー。本気で爆弾持ってきているんだからさー。おーい(ドンドン)
「…………(シーン)」
「シカトされてるし(笑)」
「殴られたいの?ねぇ殴られたいの?」
私が構え出したその瞬間――
『……けて』
「「っっ!?」」
「い、今何か聞こえなかった?」
「聞こえましたね」
微かにだけど叫び声が聞こえたような……
『キャァアアーーっっ』
「かすかどころかはっきり聞こえちゃったんだけど!?」
「幽霊が出ていたりして」
「怖いこといはないでよっ!!と、とにかくドア開けるよっ(バンっ)」
悠也君生きてるかぁーーっっ。
「あーくそ、直れぇっ」
「先輩ファイトっ」
「あるぇ?何で無事なの?」
部屋に入ると悠也君だけでなく藍暉君もいて、二人でリモコンをいじっていた―――ってテレビの音量高っ!!耳が痛くなってきたじゃん
「こうなったら最終手段だぁーーっっ」
悠也君は懐からメスを取り出してテレビに向かって投げた。うわーなんてもったいないことを。去年買ったばかりのやつなのに。てかここまでぐッさり刺さるってどんなメスしているんだ。
「悠也さんもったいなーい。お金のムダ系だぁ」
「うっせーな。明日修理すっからいいんだよ」
「あ、あの悠也君……?」
これはどういうことで?
「お、亜希。何か用か?」
「いやその……君らこそ一体何を?」
「亜希たちが帰った後、映画もう一本あったことに気づいてな」
「二人で仲良く見ていた系でーすっ」
「藍暉君、言葉はちゃんと選んで使ってね」
一部の人には変な方向に勘違いされちゃうから。あ、藍暉君の説明もしなくちゃね。時雨藍暉君は14歳にして諜報班代理(班長が長期任務で不在のため)の可愛いけど腹黒い少年だよ。本当に14歳なのか分からなくなってしまうよ。ギャップ萌えとか吹き飛ばして恐怖心しか感じないよ。
「映画を見ていたのは分かったけど、そこから何が起こったらこうなるの?」
「ジュースを飲みながら見ていたら、こけて溢した。そして――」
「ああ、うん。分かった。そこかもう言わなくていいよ」
ジュースをリモコンの上でこぼして操作がきかなくなって、こうなったと。
「だってぇ、ちょっと怖かった系ですもん―――貞子」
「き、きゃぁあああっっ!!(ぎゅぅううっ)」
「みぎゃぁああっっ!!」
い、いきなり幻術使って貞子にならないでよっ。怖くて琥珀に抱きついちゃ――あれ!?何で悠也君の首絞めているの、自分!?
「ぎりで入れ変わっといてよかったです」
「琥珀さんの行動の早さに驚いちゃった系なんだけど」
「お前ら…被害に遭った俺に謝ろうって気はないのかよ…」
もうからかうのはやめてほしいよ。いろんな人に迷惑かけちゃうんだからね。今回は悠也君の命一つで済んだからまだいいけど…。
「亜希、なんか言ったか?」
「あはは…。気のせいだよ、気のせい」
勘がいいのは女の特徴のはずじゃ…。だけど流石に女の子には見えないね、うん。男の娘の確率はゼロ、っと。
「そうそう、悠也君。誰が映画見ようっていい出したっけ?」
「誰だったかな?藍暉は覚えているか?」
「知っていますよ~。ボクが借りてきた系なんだからさ~」
そっかそっか藍暉君が借りてきたのか。
「藍暉君、話があるからちょっと表に出てくれないかな?」
「落ち着け!!悪気があって持ってきたわけじゃないんだから」
「持ってきた時点で悪意でてるでしょう」
「そうなんですよ。先輩方が泣き叫ぶのが見たかった系なんです」
「こいつらマジ殺す!!殺る、この手で切り裂いてやる!!」
「夜から血を洗うのは面倒なのでやめましょうよ」
「そーだ、そーだ」
「お前らはすこし黙れ!!」
確かに夜から血を洗うのは面倒だなぁ。処理班に頼むわけにもいかないし。う~ん、そうだなぁ…
「処理班が起きるまで止めておくか」
「え?そんな理由でやめんの?」
人生なんでも思い通りに行くわけじゃないんだ。
「これで一件落着したならいいか――ん?」
「どうしたの悠也君?」
「そこにある新聞取って」
「はい、どうぞ」
新聞を渡すと悠也君はテレビ欄とテレビ画面を交互に見ながらチャンネルをいじった。
「……おかしい」
「おかしいって何が?」
「ここを見ろよ」
指されたところを見るとあるテレビ局の放送終了時間が載っていた。べつどこもおかしいとこはないじゃない。
「あ、ホントだ。おかしい系ですね」
「どこが?」
「今の時間を見てくださいよ」
今は3時でしょ――ってあれ?
「なんでまだ放送しているの?」
30分以上前から終了してあるはずなのに……。テレビを見ると処理場と思しき風景が流れていた。
「NNN臨時放送……」
「なにそれ?」
「どっかで聞いたことがあるんですよ。都市伝説で放送終了後に突然流れ出す映像の事」
「それボクも聞いたことあるある系なんだけど~。確かその日の犠牲者の名前や年齢がスクロールされていく系なんだって~」
都市伝説かぁ。
「あ、終わった…」
「本当ですね」
「まさか都市伝説をこの目で見る日が来るとは思わなかった…」
ホラー映画の次は都市伝説。今日は厄日だ。
「さてそろそろ帰るとするか」
「ですね」
流石に3時を過ぎると眠くなってきた。ふわぁ、さっさと寝たい…。
「せんぱーい。まだ続いてますよ?」
「「「はい?」」」
まだ続いているって…?
「どうせさっきのをリピートしたやつでしょ…。そう―――」
そうだよね、と言いかけたがTVに突如映った真っ白いか、k――
「「「きゃぁあああー――っっ!!!」」」
次の日の朝、周りに説教された。そのときあの都市伝説の事を話しても誰も信じてくれなかった。
また研究部を書きはじめるとは思わなかった。
他にもいくつか掛け持ちしているので投稿はものすごい遅いです。うさぎとかめで兎さんが昼寝していても勝てるぐらい遅いです。
リクエストがあったら何でもいいので書いてください。