第16話 エピローグ
二か月後。
「信也。手紙が来ているぞ」
近藤が居間でテレビを見ていると、姉の真桜が夕刊や他の郵便物と共に、手紙を持ってきた。
「どうせ、通販でしょ。捨てて良いよ」
「違うぞ。元恋人の水上さんからだ」
急いで、姉の真桜から手紙を奪う近藤。
そして、急いで2階に上がり、自分の部屋で読み始めた。
「拝啓 近藤信也様。 ごきげんいかがでしょうか」
手紙の内容はあいさつから始まり、新しい学校で、新しい生活を始め、新しい友達ができたことなどが書かれていた。
そして、一枚の写真が入っていた。そこには新しい友達に囲まれた笑顔の彼女の姿があった。
近藤は思わず嬉し涙が込み上げてきた。
彼女が新しい人生を歩み始めている。このことこそ、高井まどかが一番望んていたことなのではないだろうか。
最後に、ペンフレンドになってくれませんかと書いてあった。
今時、ペンフレンドか・・・・・・それも、悪くないかな。
近藤は机の中を探り、便箋と封筒を探し出すと、返事を書き始めた。
読んでいただきありがとうございます。短編のはずが伸びに伸び、ようやく。終わりました。
相変わらず描写が苦手。戦闘が淡泊ですが...楽しんでいただけましたでしょうか?
では、今後とも、ごひいきの程よろしくお願いいたします。