ねっけつ! アルティール劇場番外編(3)
〜ねっけつ! アルティール劇場〜
*三部突入記念特大号*
マキナ「はーいっ! 皆の主人公、マキナ・レンブラントだよーっ! 本編更新じゃないので本編来たと思って喜んじゃった人はごめんなさいー」
アテナ「…………。え?」
マキナ「うん?」
アテナ「え? 私もやるの?」
マキナ「だってまだ一人だし……手伝ってよ、お姉ちゃん」
アテナ「お姉ちゃん!?(ズキューン) しょ、しょうがないわね……可愛い妹の為だから……」
マキナ「なんかいった?」
アテナ「なんでもないわよっ!! それじゃあ今回のラインナップを紹介するわ」
マキナ「まずは人物、用語、機体の紹介! それから二部までのアンケート投票結果の発表です!」
アテナ「どんどんいくわよ、時間ないし」
マキナ「それでは、スタートッ!」
〜用語解説〜
【エトランゼ】
来訪者という意味を持つ存在。エーテルによって構成されているエーテル生命体と呼ばれる物。詳しい事はわかっていない。
カナルに覆われてどうなっているのかわからない地上から出現し、人を襲うという性質を持つ怪物。それそのものが莫大なエーテルの塊なので、触れるだけ通常人間は死滅する。
様々なタイプが存在し、タイプ分けされている。体内にFAのフォゾンドライブに良く似た機関を持つ。纏まった数で出現し、虫のような姿をしているのが特徴。キモい。
【セブンスクラウン】
フェイスの上層組織であると言われている謎の組織の名称。正式名称ではなく、そう呼ばれているというだけである。
その全貌は謎に包まれているが、オペレーションカラーズと呼ばれる計画を進めていると言われている。また特殊機関であるSGの元締めでもある。
一説によるとコロニー計画や月の権力も彼らに主導権があり、世界の裏で暗躍を続けているとかなんとか。
【ソードガーディアン】
通称SG。セブンスクラウンの直轄機関であり、カラーズの護衛、またはその監視が主な役割となる。緊急時にはカラーズの粛清が行えるようになっており、カラーズ機に匹敵する力を持った量産機、トリスタンを運用する。
その全貌はやはりセブンスクラウン同様謎に包まれている。旧蒼穹旅団の性質を引き継いだ組織であり、ある意味では正当なマリア・ザ・スラッシュエッジの意思を継ぐ組織でもある。
【ネクスト】
正式名称はネクストアナザーヒューマン。第三世代とも呼ばれる。
これまでに存在したアナザーと呼ばれる存在とは全く別の新しい存在。その数は絶対的に少なくしかも実験段階の為ネクストの多くは精神的に何らかの欠落を抱えている。
カーネストの行き過ぎた闘争本能やナナルゥの欠如した善悪観念、アテナの情緒不安定などもそれに該当する。また時折マキナが見せる暴走にも似た闘争意欲もこれに由来している。
彼らはカラーズになる為に生み出された存在であり、当然のようにカラーズに相応しいだけの実力を備えている。オペレーションカラーズのための布石とされ、彼らを生み出す事を決めたのは彼のマリアであるといわれているが、詳細は不明である。
〜機体解説〜
【ジークフリート】
かつて世界を救った蒼のカラーズ専用機。英雄の手により封印され、マキナによって目覚めるのを待っていた。
全てのFAの始祖となった機体だと言われており、厳密にはオリジナルは別にある。元々のジークフリートから切り離した六機の属性、そのうちの蒼――剣を担う存在である。
伝説的な機体でありあらゆる意味で規格外である。よってその詳細は不明といわざるを得ない。まだまだ隠された能力が封印されており、マキナはその全てを使いこなすには至っていない。
主武装は腰から下げたスカート状のフレアブースターユニットに内蔵されている専用ブレードが八本。これは一つ一つが等身にエーテルを展開する仕組みがあり、接触物をまるでバターを斬るように音もなく切断する事が出来る。
機体の外見的には蒼いカラーデザイン、シャープな上半身にごってりと剣を携えた下半身が対照的。またテールスタビライザーと呼ばれる尻尾にも似た部位が存在し、機体の制動を助ける他剣と同じ仕込みで敵を切断する事も出来る。
後頭部にはエーテルによって編みこまれた髪の毛状の物体が展開されるが、正体は不明。またレーヴァテイン等上位エトランゼと同じく周囲のエーテルを操作する能力を持つ模様。
特筆すべき点として機体そのものが知性を持つ点があげられる。厳密にはニーベルングシステムと呼ばれる切り離し可能な独立思考ユニット、通称アポロによって制御されている。
ニーベルングシステムはライダーに甚大な付加を与える情報処理、エーテル処理を助ける能力を持ち、ライダーの意思を汲み取り自動で動く事も出来る。余談だが、この状態になるとマキナはアポロの思考を直感的に理解出来る。
【レーヴァテイン(エトランゼ)】
謎の巨大な人型の怪物。その正体は恐らくエトランゼとされるが、詳細不明。
かつてマキナたちが対峙し、コテンパンにやっつけられた化け物。地球に飛来したオペレーションメテオストライク時の隕石と名称が同じだが、理由も不明。
一部の人間しか存在を知らない幻のようなエトランゼである。
【アサルト】
エトランゼのタイプの一つ。厳密には機体ではない。一般的な突撃タイプであり、ぞろぞろと湧き出てくる。芋虫のような外見をしているが、外部は光の装甲で覆われており、機械的である。
これといった武装を持たず、突撃して倒すというシンプルな攻撃のみを行う。しかし大群で現れる事が多く、地味に固い事から十分な脅威とされている。
【コマンダー】
人型のエトランゼ。FAより一回り大きいサイズをしており、外見的にはFAに近い。アサルトなど下位のエトランゼを引き連れて出現する指揮官タイプ。
通常纏まった行動が出来ない知能の低いアサルトを統率し、郡をなしている中核である。故にコマンダーを破壊する事で下位タイプは散り散りになっていく事が多い。
下位に比べて非常に高い戦闘能力を持ち、一騎打ちで破るのは難しい。FA数機による連携攻撃が必要となるが、マキナは単騎で撃退してしまった。固体によって能力、武装、外見が大きく異なる。
【ローエングリン】
翠のカラーズであるカラーオブグリーン、ザックスの愛機。六機存在するカラーズ機の一角。
重武装に特化した性能で、巨大な斧や圧倒的な火力で敵を焼き払う。同時に強固なフォゾンフィールドを搭載しており、並大抵の攻撃ではダメージを受ける事は無い。
全カラーズ機の中で最も防御能力に優れる。故にエトランゼとの接触も物ともしない。フィールドはある程度拡散して展開が可能であり、任意の位置に光の壁を作り出すことが可能。
巨大な腕と戦車のキャタピラにも似た特殊な脚部パーツが特徴。武装は全身に装備したミサイルと肩、腰に装備しているランチャー系装備、隠し腕二本、バトルアックス、投擲用手榴弾などなど。
他のカラーズ機と比べると若干地味だが、それもそのはずライダーのザックスがノーマルなのである。ノーマルなのにカラーズであり、ノーマルなのにカラーズ機を操縦しているザックスは非常にレアな存在。
ローエングリンには恐らく隠された能力がまだあるのだろうが、ザックスはそれを使いこなせていないのかもしれない。しかしそれでも腕は確かであり、むしろ他のカラーズより安定した戦果をたたき出す。
【トリスタン】
SGの隊員専用の特殊機体。通称粛清用機体と呼ばれる代物で、いざというときカラーズを倒す為に生み出されたある意味では七番目のカラーズ機。
量産されており、現時点で十三機のトリスタンが存在する。その性能は流石にオリジナルカラーズに比べると見劣りするが、並のFAとは比べ物にならない超性能である。
主武装はランスビームライフル。槍にビームライフルが内蔵された特殊武装である。その他秘密の対カラーズ用武装が隠されているが、詳細は不明。
ラグナをはじめとするSGはトリスタンをそれぞれ与えられており、ライダーによってその外見やカラーリングは異なる。ラグナの場合は元々のトリスタンをカスタマイズ無しで使用しているようだ。
【シュトックハウゼン】
ザックス率いるシュトックハウゼン隊の母艦。戦闘用の可変艦であり、宇宙空間と大気圏下とを単独で行き来可能な超高性能な試作艦。ジェネシス製。
大型のフォゾンビーム主砲やミサイル、対空砲などを備えた立派な戦闘艦である。サイズは全ての船の中でも最大サイズに該当する。FAの最大積載数は十六機。
物凄く巨大なわりには操縦は結構簡単らしい。自分は戦いに出てしまうザックスの変わりにオペレータのリンレイが指揮を執る場合が多いが、副官は作るつもりはないとの事。なお、ザックスの施設部隊でもありその経費の殆どはザックスの自腹でまかなわれている。
シュトックハウゼン隊のヴォータンはグリーンカラーであり、主に砲撃戦を得意とする。
マキナ「長っ」
アテナ「……。まだまだ続くわよ。次はキャラクター紹介」
〜ねっけつ! キャラクター紹介〜
マキナ・レンブラント(三期)
年齢:16 性別:女 身長:158 所属:アルティール
本編主人公、三部仕様。髪と目が蒼くなった。
二部ラストでニアを失い、その表情には陰りが生まれてしまった。無邪気に笑う時もあれば、とても残酷な表情を浮かべる事もある。非常にアンバランスな気質になってしまった。
FA操縦技術には天才的能力があり、才能を存分に開花させた。二部までの戦いで培った経験と思考、ジークフリートの力、ネクストアナザーとしての資質……。正にザ・スラッシュエッジの名に相応しい。
旅団もなくなり友も失ったがそれでも何とか歩き出そうともがいている。マキナ用に支給された蒼いロングコート状の制服(カーネストの色違い)を着用し、長く伸びてしまった髪はほったらかしになっている。
一年間眠り続けていたので気づかぬうちに十六歳になり、そろそろ十七歳になってしまう。背が伸び表情はどこか大人びた。
エトランゼを憎み、レーヴァテインを殺す事を目標として何とか生きる意志を繋いでいるが、非常に不安定である。アポロの考えてる事がわかるようになった。
ザックス・ノウマン
年齢:46 性別:男 身長:185 所属:デネヴ(シュトックハウゼン隊)
カラーオブグリーンの称号を持つ男。シュトックハウゼン隊隊長でもあり、対エトランゼ戦の第一人者。
翠の座、ローエングリンを操るむきむきのおっさん。無精ひげ、髪型オールバック。他のカラーズと異なりネクストでもアナザーでもなんでもないノーマル。恐らくノーマルといわれる人種の中では最強クラス。
娘が一人、妻も一人(当たり前だが)のお父さんでもある。娘は十九歳、嫁は三十九歳である。家族はムーンシティに暮らしており、家族を守るために戦っている。
いわゆる変態のおっさんである。若い女の子が大好きだが、嫁に申し訳ないので自重している色男。カラーズ内ではブラックに続き高齢。
マリアとは知り合いであり、他のカラーズたちも昔から知っていた。ネクスト計画に参加していた一人でもあり、ネクストシリーズの子供たちは皆我が子のように思っている。特にアテナとマキナには思い入れが深いようだ。
アンセムとも古い付き合いであり、何気に色々な所に関わっているおっさん。気さくなのでカツカツしたカラーズの中では明らかに異色。だがそれがいい。
カーネスト・ヴァルヴァイゼ
年齢:23 性別:男 身長:180 所属:ベガ(ナイツ・オブ・テスタメント)
カラーオブイエローの称号を持つ。反アナザー組織であるテスタメントの元締めでもあるが、あまりギルドマスターっぽいことはしていないようだ。
全身黄色い。愛機ヴァルベリヒはむしろ黄金である。カラーズ随一の戦闘狂で知られ、アナザー殺しの異名を持つ事でも有名。彼自身がかなりアナザーとしての特質を残しているネクストなので、アナザーがアナザーを殺している事になる。
別にカーネストはアナザーが嫌いで殺しているわけではなく、戦う際に歯ごたえがあるのはノーマルよりアナザーだからという理由である。基本的に強いやつと戦えればそれでいいので、善悪とかは二の次である。
言わずもがなサイの兄である。が、血の繋がりはない。(ネクストなのだから当然だが)
女好きで戦い好き。女は男に従うべきだと思っているタイプ。唯我独尊。ハッハァ! が口癖。おっぱいの大きい女の子が好き。変態。
が、実際に話して見ると実は気のいい兄ちゃんである。若干行き過ぎた部分もあるが、ある意味で純粋な男。
マキナ「すくなっ!!」
アテナ「……そういえば冷静に考えると新キャラって全然でないのよね、この小説」
マキナ「まあ、ポンポン増えても困りますしね……」
マキナ「というわけで、色々ありましたが! いよいよ二部までのアンケート結果発表ですー!! ぱちぱちぱち!」
アテナ「……いや、元々公表してたからやる意味ないんじゃない」
マキナ「全否定!? へ、へこたれるぅ……」
アテナ「それじゃあサクっと発表するわよ」
〜蒼海のアンケート結果発表〜
マキナ「とりあえず上位三名に絞って結果発表です!」
アテナ「第三位」
第三位:【リリア】 投票数12票
マキナ「…………」
アテナ「…………」
マキナ「…………なんで?」
アテナ「そもそもこれが誰なのかっていう話よね」
マキナ「というわけで、作者からのコメントです!」
リリアと言えばへこたれ勇者ですが、マキナと似ているので冗談で入れただけなのに何故だか他のキャラより票が集中し、一時期はマキナより上に君臨していました。
もう皆さんのノリが良すぎたとしか言えませんが、一応全く判らない人の為に説明するとリリアとは虚幻のディアノイアに登場しますメインヒロインの女の子の事です。ここで詳しくやるのはお門違いなので、興味がある方は是非本編をどうぞ。
それにしても、リリア。ディアノイアじゃ不人気だったのにここで盛り返すとは。それともディアノイアよりアルティールが人気ないだけなんでしょうか。謎です。
マキナ「……謎だよね」
アテナ「ま、まあ次行って見ましょう」
第二位:【アテナ】 投票数14票
マキナ「さすがツンデレ!」
アテナ「……ふ、ふん。まあ当然じゃないかしら?」
マキナ「とかなんとか言っちゃって本当は恥ずかしいくせに! というわけで、作者コメントです」
ツンデレの人気は毎回恐ろしい物があります。カラーリングと性格がレーヴァテインの某干渉者によく似ているアテナですが、あんまり出番がないのにこの人気。さすがツンデレ。
別にデレてる所もあんまりないと思うのですが三部はちょっとデレはじめてる気もしますね。期待票って事だったんでしょうか。性格的にはゲルトがアイリス似だったので、アテナはイリア似なんでしょうか。
何はともあれつんつんでれでれの系譜なので頑張って貰いたいです。
アテナ「若干適当なコメントの気がするのはどうしてかしら――」
マキナ「そんな事はないんじゃないですか……」
アテナ「それでは第一位の発表よ。とは言え、トップ3は入れ替わりが激しかったんだけど」
第一位:【マキナ】 投票数15票
マキナ「まさかの一位!!!!」
アテナ「……まあ、私は納得だけど」
マキナ「ほえ? なんかいいました?」
アテナ「な、なんでもないわよ!」
まさかの一位としか言いようがありません。連載当初から不人気だったくせにここにきてまさかの逆転、ツンデレを追い越しての第一位でした。
一体この主人公の何がいいのか。犬みたいなところでしょうか。マキナとリリア、人気の差はどこにあったのか……謎は尽きません。
そしてマキナは今までにあった主人公は人気がないという法則を打ち破った事になります。もしかして主人公は人気がないんじゃなくて、男は人気がないのか……?
考えてみれば長編シリーズ初の女性主人公のマキナ。へこたれたりしながらものんびりやってきたのが功を奏したのでしょうか。ロボットSFで主人公女の子っていうのは個人的には賭けでしたが、それなりに頑張ってくれているようで安心です。
これから色々と変わっていくキャラなので三部以降の人気がどうなるのかはまたうさんくさいものがありますが、頑張ってもらいたいですね。
マキナ「以上! ランキング結果でした!」
アテナ「三位以下は似たり通ったりだから別にいいわよね」
マキナ「そんなわけで、キャラが完全に出揃ったら三部以降版を再開する予定なのでその時はまたよろしくお願いします」
アテナ「というわけで、長くなりましたが」
マキナ「また来週! ばいばーいっ!!」
マキナ「ふう、がんばった♪」
アテナ「よしよし、なでなで」
マキナ「えへへー」