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Skies fall down  作者: 伊佐谷 希
第3章 新たなる仲間
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第3章5 砂漠2日目

 「え!?なんで!?フリン、どういう事!?」


 ユニがフリンに聞く。


 「俺が知るかよ!それより歯食いしばって、しっかり捕まってろ!」


 フリンはコカヴィエールの速度を上げた。それとほぼ同時に潜砂艦から初撃が放たれた。

 その砲撃はコカヴィエールの後方に着弾する。間一髪回避に成功するが巻き上げられた砂煙に視界を奪われた。

 なおもロックオンアラートは鳴り続いている。


 「敵艦次弾発射。衝撃に備えてください。さらに敵艦から三機の機体が発進。ギア・ワーカーと思われます」


 ヴィーが事態の進展を告げる。

 その直後機体が大きく揺れる。直撃はしていないものの次々に放たれる砲撃の作る衝撃に襲われ、思うように進めない。


 その隙に三機のワーカーがコカヴィエールに追いついた。

 フリンはビームで迎え撃とうとし狙いを定めるが、いざ発射しようというところで、ワーカーの透明なコックピット内に搭乗者の姿を見え、その動きが止まってしまう。

 三機のワーカーはコカヴィエールに狙いを絞らせないようジグザグに蛇行しながら一気に距離を詰めてくる。コカヴィエールを射程距離に捉えると散開し、コカヴィエールを中心として正三角形にフォーメーションをとって三方向から同時に発砲する。


 「きゃぁぁぁあああ!!!」


 コカヴィエールに衝撃が走り、ユニの悲鳴がコックピット内に響く!

 しかし、コカヴィエールはびくともしない。ワーカー程度の攻撃なら、その装甲でほとんど跳ね返してしまう。しかし。


 「ちくしょう…」


 三機に取り囲まれ銃撃を受けた事で、ダメージは無いながらも足を止められてしまった。

 三機はコカヴィエールの動きにあわせ、付かず離れずに一定の距離を保ち続ける。その手に持つ銃の先は常にコカヴィエールに向けられていた。


 フリンは近接戦闘を行うために両腕にビームブレードを展開した。ブーストを使用し、目の前にいるワーカー目掛けて一気に距離を詰めた!

 狙われたワーカーは、始めて見せるコカヴィエールのスピードに反応できない。その場から身動きが取れずコカヴィエールのビームブレードがワーカーを捉える!


 ユニはその瞬間、反射的に目を閉じた。その直後に聞こえてくる破壊音!


 ——が、いつまで経っても聞こえてこない。


 恐る恐るユニが目を開くと、ビームブレードはワーカーを捉える寸前のところで止まっていた。


 「くそっ!くそぅ…」


 フリンは敵を攻撃したが、身体がすくみ動きが止まってしまっていた。ヴィーグリーズで敵兵を殺めてしまった時の光景が脳裏に蘇ってくる。


 ——ユニを守るためにもやるんだ。


 そう頭の中で自分に言い聞かせるが、フリンは相手の姿を見るとどうしても攻撃できなかった。


 そんなフリンの葛藤も知らず、三機のワーカーはコカヴィエールに対し、ワイヤーを巻きつけていく。


 「こんなもの!」


 コカヴィエールの出力なら、こんなワイヤーを断ち切るのは造作もない。しかし、フリンがワイヤーを振り払おうとしたところに強烈な痛みが走る。


 「うわぁぁぁあああ!!!」


 「きゃぁぁぁあああ!!!」


 コカヴィエールに巻きついているワイヤーから高電圧の電撃が流された。その電撃はコカヴィエールには大したダメージを与えないが、中に乗っているフリンとユニには堪えきれない衝撃として襲ってくる。


 そして二人はそのまま意識を失ってしまうのだった。

ご高覧いただきありがとうございました。

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