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第5章32 バルムンク13
ブリッジはユニがエフタルと呼んでいた亜獣の菌の膜で入り口を塞がれていたためかほとんど荒らされた様子がなかった。ユニは四人と離れ一人前へ進んでいく。ブリッジ中央に据えられた台の上に手を置くと、ブリッジの各モニターに光が灯り、バルムンクのコンピューターが起動した。
「お前は誰だ?」
フリンが言った。ユニは台に置いていた手を下ろし、真っ直ぐ四人に振り返ると、軽く一礼してから答えた。
「お察しの通り私はユニさんではありません」
俯きながら答える。ユニではない。では誰だというのか——
「私はヴィーです」
小さく誰かの、え?という声が聞こえた。しかしフリンだけは驚かない。四人は何をどう言ったらいいか戸惑い顔を見つめ合っている。ゆっくりユニが口を開いた。
「私は五百年前の大戦のあった時代の人間です」
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