第1話:行く前
まずわ修学旅行へ行く前の日から!
ここはとある小学校。
「やばぃ〜!遅刻だぁ!」私は倉橋理穂。
これでも一応最上級生だ。 威厳は無いけど。
「おはょ〜!」
私はクラスへと入っていった。
私のクラスは6−C組だ。 「倉橋〜!ギリセー!」 クラスの男子が声を上げる。
「ったく!理穂、もうちょっと早めに起きなさいよ!?」
「分かってるけど起きれないんだよ!」
気の強そうな言い方で突っかかって来たのは私の大親友の大野美香だ。
美香は成績優秀、容姿端麗の言葉がよく似合う。そのせいか、よくモテる。
私はというと全くモテた試しがない。
「全く。こんなんじゃ修学旅行が思いやられるわ。」
私と美香は同じ部屋だ。
「でも…ちょっと楽しみだね。修学旅行!」
「当たり前じゃない!一生に一度なのよ!?」
「でも、修学旅行って三回あるよね?」
その時美香は呆れた顔をした。
「あのねぇ、理穂。修学旅行って言っても小学校の時の修学旅行はたった一回しかないの!」
「あっ!そうか!」
そこで…
「おぉーい!倉橋と大野!喋んなー!」
美香は素早く、
「はい。先生。ごめんなさい。」
私はというとドンクサイ。
「あ、えぇと…ごめんなさい…。」
先生はよし、とだけ言うとまた黒板に向かって文字を書き出した。
美香は授業の内容をちゃんと理解している。
でも私には理解できない。聞いていると眠くなってくる。
コツン
「……!?」
「ちょっと!理穂!寝ないでよ!?」
「わ、分かってるよ!」
私は焦って言った。
次も行く前です!