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車内が一番快適だ  作者: クレヨン
プロローグ
2/5

プロローグ2

「ん…ってて……は?森?」


気づくと俺は森にいた。

ガタガタとした森の中の未舗装路に、停車していた。

一瞬、トンネルをぬけて山に突っ込んだのかとも思ったが、流石にそれは無いだろう。


エンジンはかかったままで、運転席から見える範囲では車が壊れている様子もない。

制御不能に陥った際、宙を待っていたスマホや箱ティッシュも、いつもの位置、助手席の座面に静かに鎮座している。


とりあえず車を降りてぐるっと1周する。

エンジンがかからなくなるのが怖いので、そのまま降りた。

車には目立った外傷がないどころか、昨日の雨による泥はね汚れさえ綺麗になっていた。

トランクの中身も、スマホや箱ティッシュと同じく、入れた当初の位置からずれてもいない。


車を買った時に、嬉しくなって買い込んだカー用品が沢山入っているが、その一つ一つが、あのスピンを経ても全く崩れていなかった。



と、前方から青黒い肌をした、人間の子供のような姿の何かが、ギャーギャーと騒ぎながら近づいてきた。

怖くなって急いで運転席に戻る。

かけっぱなしになっていたアニソンが、ちょうど異世界転生ものの主題歌になったところだった。

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