表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

プロローグ

新作始めました。

人々が踏み込むことの出来ない秘境に、一人の少女と一匹の犬が住んでいた。


「くぅーん。くぅーん。」


犬の可愛らしい鳴き声が、主人である一人の少女を呼んだ。


「どうしたのじゃ?何かお気に入りの物でも見つけたのか?」


一人の少女は、その犬に引き寄せられるように、犬が待つ方向に向かって歩き出した。

少女は、美味しそうな物を見つけたのだろうと、軽い気持ちで向かっていたが、その先の光景に目を疑った。自身の愛犬の足元に寝転がっていたのが、この場所に来ることすら叶わない人間であったからだ。少女は、大変驚いた。人が踏み込ぬことすら出来ない秘境なのにも関わらず、この場所に現れたのが、まだ13歳くらいの少年であったからだ。少女は、この場所に人が一人もいないことは知っているし、この場所の人が現れたことも、犬のおかげで分かった。


「この場所にまだこんな若者が来るとゎ......考えられるとしたら、転移か?この場所に転移させられるとは、不便でならんのう。我の寿命が尽きるまで後僅かというところ。これもわしの運命なのかもしれないのう。ならば、いっそのこと育ててみるか......お主はどう思う?」


少女は、少年を舐める自身の愛犬に問いかけると、肯定の意思が返ってきたので、少年を背負うと、自身の家に向かって歩き始めた。少女は、魔法を使い少年を持ち上げると、犬と一緒に自身の家に向かって歩き始めた。


「それにしても、こんな場所で人族が1人でいるとはのう......ほう!紋章がないとな。なるほど、これがこの場所にきた原因か!相も変わらず、人族がやることはよくわからんのう......いや、それはわしらも同じなのかもしれないのう。どう思う?創造神よ。」


少女の呟きは、誰もいない森の中に、静かに消えていった。

ブックマークや評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ