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おばあさんは、いつもひとりぼっちでした。
人間なんか嫌いだ、というのがおばあさんの口癖でした。他の人なんて信頼できないし、おしゃべりするのも好きじゃない。家族も友達も、もういらない。一人の方が気楽だし、もう慣れた。
寂しくないし、悲しくない。
おばあさんは七十三年間、毎日のように、自分にそう言い聞かせていました。
「早くお迎えが来ればいいのに。けれどいったい、誰が迎えに来るんだろうねえ。今までずーっと、ひとりだったのに」
おばあさんはなるべく早くお迎えが来るよう、不健康な生活を続けました。何も話さず、何も食べない日すらありました。
そうして、周りの人たちが楽しそうに話すのを、何でもない顔で眺めていました。




