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カノン ー地図に彩りをー

作者:キヤ
最新エピソード掲載日:2025/12/21
魔術が存在する世界。
しかしその中には、魔法を「奇跡」ではなく「管理すべき資源」として扱う、
現代的な合理主義国家が一つだけ存在していた。

その国家に属する部隊――ノーンクロス。
彼らは精鋭でも英雄でもない。
魔法が使えない旧人類と、使える者が制度のもとで共存し、
国境地帯や未踏領域を歩き、地図を埋め、人を助け、記録を残す。

主人公のハレは、魔法を使えない旧人類の兵士だ。
彼は剣でも魔法でもなく、測量器具と鉛筆を携えて境界を歩く。
未知は敵ではない。
曖昧さこそが、彼の仕事の対象だった。

ノーンクロスの任務は地味だ。
丘を越え、川の名を聞き、倒れた荷車を直す。
だがその一つ一つが、
「伝承」と「事実」が混ざり合うファンタジー国家側の世界を、
少しずつ現実へと引き寄せていく。

魔法国家の人々にとって、
銃を持ち、魔法を使わず、記録だけを残すノーンクロスは異物であり、
同時に頼れる存在でもある。

旅の途中で、部隊の仲間は入れ替わる。
地図には、地形だけでなく、
かつてそこにいた仲間の名が残る。

なぜこの国は、世界を征服しないのか。
なぜノーンクロスは、英雄にならないのか。
なぜハレは、魔法を学ばなかったのか。

それらの問いに明確な答えは与えられない。
だが、白紙が埋まっていくたびに、
世界は少しずつ「理解できる場所」になっていく。

これは、
世界を救う物語ではない。

世界を知るために歩く者たちの、静かで明るい異世界紀行譚。
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