白いワンピースを着た少女
まだ、少女だった。彼女との初めての出会い
僕は、真っ青できれいな空を見上げてると、
あっ、立派な飛行機雲w
僕は、指さして、すぅーと雲の線をなぞっていると、
ドキッ、ドキドキ♡
ひとめぼれだった。
向こう側に白いワンピースを着た少女が立っている。
少女のまわりは、お花畑。
少し高い位置にいる少女のスカートは、ひらひらと揺れて、
思わず僕は、目をゴシゴシ。
僕は、その少女をじーっと見つめて、、、(笑)
まだ、少年だった僕w
友達になってくれた少女
少女
さらさら揺れる髪を、ゆっくりとかきあげながら、
真っ青で雲ひとつない空をずっとずっと見上げてる。
僕も少女と同じその空を見上げ続けてる。
すると突然。
小鳥たちがチュンチュンと鳴きながら、僕の頭の上に。
どうやら、おしどり夫婦かなぁ?
チュンチュン、チュンチュン。
チュンチュン、チュンチュン。
僕
かわいいなぁー。
すると、一瞬ドキッと。
少女は、
ゆっくりとこちらを、、、、
そして、僕に目線を、、、、
僕は、恥ずかしくなって、さっ、と目線をそらす。
再び、少女に、そぉーと目線を合わせると。
少女は、ニコッと笑ってくれました。
僕は、少女がとても素敵な笑顔だったので、
もっと、もっと、
もっと、もっと、もっと
少女の事が知りたくなり。
勇気を出し、胸を張って、、、
足は、震えるし、ガクガクするし。
深呼吸!
そっと、そっと、そっと!
やさしい足音をイメージして、1歩、2歩と、そっと近づく。
少女の近くへ。
少女の顔を見つめると、少女がにっこり。
おはようございます。
おはようございます。
すると少女は、
僕に、小さくきれいな手を、そっと、差し出してくれました。
手に取った僕は、少女の温もりを初めて感じました。
少女の瞳
近くで見る、少女は、瞳がとても印象的で、
キラキラに輝いてきれい。
そう、まるで、、、、宝石のように。
すると、
少女の顔がだんだんと近づき。瞳が大きくなってゆく。
すぅーと、少女の大きい瞳へ吸い込まれてゆくと
パッと辺りが、、、きれいな純白の世界?
すると、そこは、辺り一面のお花畑?
えっ、魔法?
少女の瞳の中には、きれいなお花畑が広がりました。
なるほどwえっ。
あれ、おかしいと思う。
瞳には、見た相手が映るはず。謎?謎
そう言えば、知り合いのおじさん、こんなこと話してたなぁ
瞳のきれいな子は、たくさん、たーくさん、
悲しい事で泣いて、うれしい事で感動して泣いて、
そのたまりにたまった涙が、
瞳をキラキラさせるのだよぉー。
それに、
自分のきれいな瞳に好きな人を映すと、
結ばれると言う、言い伝えがあると信じられてる。
数年後、、、、大人になった彼女。
彼女が、ポツンと立っている場所は、辺り一面
ピンクのコスモス畑
空は、真っ青。雲ひとつない。
やさしい風が吹くと、彼女のスカートがひらひらと揺れる。
さわやか風が吹くと、コスモス畑の花も、さらさらと喜ぶ。
ここは、病院の近くの公園。
天気は、快晴なり
彼女は、
いつも、デートの時に着てくれる、まっ白いワンピース
僕のお気に入り
彼女は、足が、、、、車椅子に乗ってる。
彼女は、ゆっくり車椅子から降りました。
近くでお花が見たいのかなぁ?
しかし、僕は、そっと彼女を見守る事に。
ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり。
おゃ、いつの間にか、泥まみれになってしまった、ひじと服
でも彼女は、けっして諦めない!!
この負けず嫌いは、何処からかなぁ!
そして、とうとう、1番きれいに咲いているお花を、1輪だけ、1輪だけ。
そっと優しく握りしめようとすると!?
ヒラヒラ、ピタッ、おゃ?
彼女の、、、細いきれいな指先に、
そっと、、、モンシロチョウが止まりました。
なるほど、ちょうがいるのか!僕が一言。
どおりでwww
彼女は、ちょうをじっーと見ながら、優しく見守っている。
まるで、幼い子供の様に。
しばらくすると、また、ちょうがヒラヒラ、ヒラヒラ。
今度は、
彼女のきれいに整った、お鼻の先に(笑)
モンシロチョウが1匹、ピタと止ました。
くすぐったいよぉーー、と見てる僕。
それを見てるだけで、あわあわするwww僕。
ちょうは、お鼻の先でゆっくり羽を開いたり、閉じたりしてる。
シャッターチャンス!カシャ!!あはは、頂きw
彼女は、キョトン顔w
どうやら、
彼女を怖がらない、モンシロチョウのようですね。
不思議なちょうだなぁ?
彼女は
お花の茎をゆっくり、ゆっくり、やさしく握って。
お花をお鼻へw
そぉーと、そぉーと、そぉーーと、
近づけて、
ちょうに花の蜜を、吸わせてあげました。
そぉ、まるで母乳をあたえる母の様に。
ずっーと。いつまでも、いつまでも、、、、いつまでも。
突然、サァーと、春風が吹き。
落ちてる、さくらの花びらがひらひらw舞い上がる。
僕は、彼女に一瞬ドキッと。
大好きな彼女のスカートが何度も、目の前でひらひらw
僕は、サッと目線をそらす。
また、風さんのいたずらで、ひらひら。
また、彼女の方をちらっと見てしまう。
また、サッとそらす。
ガクッ、ガクッ、ガクッと僕は、落ち込む。
すると突然、波紋が起きる。
さくらの花びらが1枚、ひらひらとゆっくり落ち、
水面にぽとっ、と落ちる。すると?
すると、
彼女は、僕の顔を見て、風さんが笑ってるよ、とにっこり。
こんな僕を怒らず、叱らず居てくれる彼女。
そんな優しい彼女が好きなんだ。
また波紋が起きる。
彼女は、ゆっくりと
春風の吹く方へ、顔を向けました。
するとちょうは、風に乗って、仲間の方へひらひらw飛んでゆく。
すぅー、はぁーとゆっくり目を閉じて、呼吸をする彼女。
なんて、気持ちいい春風、僕も一緒に息を吸う。
すると突然!?
雲から、お日様がサァーっと、彼女の瞳を優しく照らす。
すると瞳は、キラキラと宝石の様に、輝きはじめました。
おっとっと、
カメラ、カメラとボタンを2段階押し。
ピー、カシャ!とシャッター音!画像をチェックしてると。
突然、人の気配!
くると振り返ると。
ビクッ!!
看護師さん。いつの間に。何時から居るの。ビックリしたw
看護師
私は、ずっーと、いますよ!!コホンと1回の咳払い。
看護師さんは、無表情で彼女を待ち続けてる。
そして、
再び、ゆっくり、ゆっくり、彼女の乗っている車椅子を
押し続けます。
その繰り返し。
何年も、何年経過しても、全く怒らない看護師さん
何故かなぁ?不思議だなぁ?
すると、
彼女は、突然、立ち上がり、1回だけ、深呼吸をしました。
すると、不思議なことに、看護師さんの帽子の上に!
小鳥が2羽、ちょこんと座りました。
看護師さんと彼女がニッコリ、ニコニコ。
もぉー、と笑顔の看護師さん
チュンチュン、チュンチュン。
その鳥さん達は、おしどり夫婦で仲がとても良い事w
それを見た僕は、彼女が本当に魔法使いだと確信した。
そして、どうやら、彼女は、
魔法を笑いに変え、その場の空気を読んだみたいですね。
とても優しい方だなぁ。僕は、そう思いました。
カシャ!
ひたすら、僕は、学生レポート用の写真を撮っている。
現在、この世界に魔法は、存在しない、と思っていた僕。
すると
看護師さんは、僕に、少しだけ、少しだけ、
彼女の過去をお話しましょう。と看護師。
僕は、とても興味があり、
是非、よろしくお願いします、と看護師さんに言いました
知り合ってまだ間もない、僕に?
彼女と付き合ってくれた、お礼ですよ。
彼女は、とても勇敢で、
数千の悪魔を相手に。
たった一人で、たった一人で戦いました。
そして、
この世界に平和にしました。
だから、
現在、世界が平和なのは、彼女のおかげなのですよ。
しかし、その代償に記憶喪失なのです。
もう、何年も経ちます。
彼女は、自分が何処で生まれたのか。
何処で育てられたのか。
友達は、いるのか。
どんな辛い過去を送って来たのか。
全く記憶がないのです。
看護師
貴方のおかげで随分、表情が明るくなったのですよ。
ありがとう。
つづく。