はるか遠い未来の味方たち
遠い未来の世界
現在から数千年後、、、滅びの世界。
そこは、ずっーと、暗闇が支配する闇の世界。
草木も生えず、虫や動物達もいない。
ピカッ、ゴロゴロ、、、ピカッ、ゴロゴロ、何度も、何度も何度も、
大きなカミナリの音が鳴り響いてる。
すると、
辺りに転がっている石ころの表面に、水滴が1粒。
ぽつり。
ボロボロでやぶれかけた服を、着てる男の子が
あっ、雨?
ぽつり、ぽつぽつ。
しばらくすると、ザァーと音が鳴り響きました。
どうやら、雨が降りだしたようだ。
よく見ると、それは、真っ黒の雨。
あっという間に、その子どもの顔が真っ黒になってゆく。
はぁはぁ、はぁはぁ
はぁはぁと息を切らしながら、何かのチャンスを待ってる、大人達の声が聞こえてくる。
マリア魔道士様、絶対助けます。
待ってて下さい。
マリア様、きっと、きっと!と涙を流す女性達。
ボロボロになってるが、とても立派な城
そこは、神都メルブのお城に、とてもよく似ている。どうやらここは、はるか未来の世界のようです。
すでに神都メルブは、悪魔達の戦いに堕ち、悪魔達のアジトになっている様だ。
変わり果てた神都メルブ
お城の近くに作られている、地下シェルターで、、、、、待ってて下さい、死なないでください、絶対助けに行きます、と人間達の声。
大勢の人間達の戦士たちが集まっており、握手やハグをぎゅっとし、みんなで勇気を出し合ってる。
地下シェルターには、気合いの声が響き渡る。おぉぉぉ!!!
神様にお祈りをするおばあさん達。
子どもをぎゅっと抱きしめる母親。
泣いてる赤ん坊をあやす若い女性。
呪い師の魔法の水晶
お城の中
真っ暗で中は、暗闇に包まれてる。
真っ暗で何も見えないの〜。と呪い師が言う。
すると突然、
一瞬、辺りがピカッと光り、中には、とても、とても、恐ろしい悪魔達の顔が大勢見えた。
うわぁー!!!と呪い師が驚きの大声!!
数は、ざっと、数百匹、いや、数千は、いるか?
悪魔たちは、
油断してるのか、余裕があるのか、ギャハハ!ギャハハ!!っと、大声をだしながら、
こちらを見て、笑いだした。
まるで魔法の水晶から見てるのが分ってるかのように。
突然、こちらをギロッと、、、、悪魔達は、また笑いが止まらない。
とても、不気味だ!とても、不気味だ!と呪い師がそう言い、あの方の心配をしてる。
ゴロゴロ。
どうやら、城の中で、誰かがとらえられる様だ。
暗くて見えない、、、、
ピカッ、
あっ!!あっ!!どこかで見た事のあるお方!?
ゴロゴロ!ゴロゴロ!
その方は、悪魔達が作った、大きな魔法陣の中心にある、拷問椅子に座らされている。
顔は、何度も、何度も殴られた痕。意識が無いのか?ガクッと下を向いてる。
服は、ボロボロになっており、よく見ると背中には、錨のマークが、薄らと残ってるのが分かる。
な、なんて酷い、たった1人の魔法使いを相手に数千の魔物達で、、、、涙を流す、女性たち、子どもたち。
城の主、魔神。
ギャハハ!!コレで世界は、ワシの物じゃ!!ギャハハ!!!
魔神は、悪魔達に、しっかり見張っとけ!!!と一言。
はいはーい、といい加減な返事の悪魔達。
すると
どうやら、ここにいるのは、低級悪魔だけみたいだ。っと、すぐ隣りから、とてもなつかしい、聞き覚えのある声が聴こえた。
誰???と人間の仲間のひとりが一言。
スぅーと不気味に城の奥へ、姿を消した魔神。
魔法の水晶で様子を見ていた、味方が。
チャンスだー!!と合図を送ると、お城へ走り出した、人間達!!
すると、突然、バリバリ!!と時空の割れ目から、姿を現わした、魔法使い達が、、、、待て!!!っと喝!!
なんと!!
一喝で人間達の動きを一瞬で止めてしまった。
ふぅ、ふぅ、ふぅ、と息を荒立てる、人間達!!
無駄に命を粗末にするな!!!
では、どうすれば!!!と唇を噛みしめるリーダー
突然!!!!
サッと、現れた魔法使い5名が、大きな杖で、ささっと魔法陣を描き、
はっっ!!!と呪文を唱える。
禁断魔法!!!
ゴゴゴゴッゴゴゴゴッと大きな地響きが!!
すると、
時空がグニャと歪みながら、物凄いイナズマ光をパッと発した、と思ったら、
突然シーーンと無音になり、、、、
更にいつの間にか、あたり一面が真っ白い光りだけの世界になり、魔物達は、全く動かなくなりました。
人間達は、目がくらんで、、、、何も出来ない。
魔物達の時間の流れは、止まっているの?と人間達が質問。
魔法使いのリーダー
詳しい事は、あとで説明!!!
マリア様が優先!!
すぐにマリア様を助けに行くんだ!!!全魔法使い達に命令!!
女性の魔法使い
私たちは、ダリアン様の命令で、過去の世界からマリアを救いに来ました。
ただ、それだけですよ(笑)っと冷静な対応の女性魔法使い。
しかし、その女性は、すぐに目の前から、さっーッと消えてしまった!!
人間達
けど、どこか懐かしくて、かわいらしい声の魔法使いでしたね。
すると、マリアは、その女性の魔法使いに、毛布にさやしく包まれながら、すぐに救助されてました。
すると、、マリア様の耳元で、お姉ちゃんよく頑張ったね。小声で一言。ニコッと。
人間達
マリアの顔を見て。
あああっ、マリア様、なんと酷いお姿に。
泣き出す女性、子ども、ご老人も。
城に魔神の姿がないぞ!!不思議に思った、魔法使い達。
しまった、過去の世界へ、移動してるな!?
時間が無い!!急げ!!
狙いは、現代の世界かぁ!?
シュン!シュン!と消えてく魔法使い達。
そして、謎の魔法使い達は、マリアと共に、未来の世界から姿を消しました。
それから、数年後の月日が経ちました、、、、
マリアは、どうやら、記憶喪失になっている様だ。
何も思い出せない。と一言。
つづく