魔法少女マリア ファイナル3話
此処は、戦地。
辺りは、魔物達や人間達の死骸が、ゴロゴロ、ゴロゴロと転がっている。
まるで石ころの様に。
首のない魔物や血で真っ赤に染まった人間達、
体中に刀剣が刺さった魔物もいる。
ざっと数千、いや、数万の命が、、、
すると、
風向きが変わり、
突然、ぷーんと鼻を刺す、物凄い不快な悪臭が漂ってくる。
ウッと鼻を塞ぐ人間達
オェーー!!と吐く人間もいる。
人間や動物、魔物の死骸が腐った匂いだ。
真っ黒焦げになった死骸もあり、
遺体の中には、恋人同士や親子同士がずっとぎゅっと抱きしめながら、
亡くなっているかたもいます。
魔法使い幹部
酷い!!酷い!!酷い!!と涙を流す、魔法使いも居る。
なんて、惨い事をしているのだ!!
戦争だから、なんでもありの殺し合いだなぁ。
殺す為なら手段を選ばない生き物。
するとリーダーが、
黙祷!!!と大きな声で叫ぶ。
、、、、、、、、、
、、、、、、、、、
人間、魔物の、亡骸に手を合わせていると。
すると突然、
真横にズゴーーーン!!と物凄い爆音が響き渡る。
ビクッと、怯む、魔法使いもいる。
今でも、戦地で戦い続けている人間達と魔物達。
魔法使い幹部
供養が終わると直ぐに
直ぐに、
我々も敵地に行くぞ!!
はっ!!
了解!!
魔法使い達は、一瞬でその場から消えていく。
その一方、
ズゴーーーン、ズゴーーーン、ズゴゴゴ!
激しい敵の攻撃を受けている。
此処は、救急病院、
毎日、大勢の怪我人達が運ばれてくる。
急げ、重体患者だ!
失出血ショックで意識がないぞ!
急げ!急げ!
入り口からストレッチャーで運ばれて来る男性。
その患者は、真っ赤になった手に、手紙を握り締めていた。
すると、突然、手から手紙がパラッと落ちてしまう。
その手紙は、混雑してる病院の通路で何度も踏まれてしまった。
すると、ドーーーン!!ドン!!ドン!!
はっと、自分を盾に緊急患者を守る医師。
急ぎなさい、急げ!!と医師!
看護師
はい!!
すると、カラカラカラカラとストレッチャーの音が鳴り響く。
一方、
大統領府
醤油は、大統領専用の椅子に座り、頭に手をやって抱え込んでいる。
目の前には、ひとつのボタン、、、
これを、ワシが押せば、戦争は、終わるかも知れない。
しかし、大勢の命が一瞬で消えるだろう。
動物達、昆虫達、人間達、すべての生物。
そして、魔物達。
、、、、、、、、、、
すると、突然、大統領!大統領!!と大きな声が聴こえて来る。
今、急患でマリア様のご主人が、救急病院に運ばれて来ました。
状態は、危篤状態ですが、姿は、人間に戻っている模様。
なにー!!
直ちに、病院に直行だ!!
すると、モノの数秒で、
シュン、シュンと魔法使い達は、魔法を唱えて消えていく。
救急病院の前
シュン、シュン
醤油達
マリアのご主人は、何処じゃ!
こっちです!とすぐ応答する看護師。
そして、ササッと、物凄い早さで走っていく醤油達。
まるで風のように。
ヒューー、ヒューン。
目的の部屋の扉が光って見えてくる。
バタン!!と扉を開けると。
辺りは、とても静か。
ピー、ピーと
心電図の音が響き渡る。
すると部屋の奥で、集中治療室に入っている男性がいる。
醤油
状態は?!
医師
なんとか一命は、取り留めました。
しかし、、、、
醤油
よし!!!!
全魔法使い、幹部達、用意は、いいか?!
はい!
了解!
( ̄^ ̄ゞ
なんと各国に散らばっている魔法使い達、
皆が応答して、
世界中から魔法を唱え始める。
医師
な、なにを?
醤油大統領??
醤油
まぁ、見てなさい(笑)
手をバッと、前に出す魔法使い達。
すると突然、醤油達の手から光の玉が!
ボワァン、ボワァン
醤油は、謎の呪文を唱え出す。
リレイズ!
空から光りが
次から次へと、光が、光が、光が集まってくる!!!
すごい!!凄い!!凄い!
医師、看護師達が驚いている!
そして、更に、
光が玉が空から集まってくる!
すると
マリアのご主人様の身体が輝き出し、ゆっくり宙に浮かび出す。
ホワン、ホワン。
医師
ま、眩しい!!
醤油達魔法使い達は、何時間も、何時間もぶっとうしで、その魔法を使い続ける。
しかし、魔法使い達は、汗1滴もかかない。
医師、看護師達
おおおおお、凄い!!
マリア様のご主人の傷がみるみると治ってゆく。
すると光は、スっと消えてゆく。
そして男性は、スっとベットの上にゆっくり落ちてゆく。
フワッと。
すると醤油がフゥーと一息。
つづく。




