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夫が魔神になった理由

夫の生活リズムは、朝、寝て、夜の12時に仕事に行く。


毎日毎日、よなかに出かけて、朝に帰ってくる。


夫の仕事内容は、全く知らない。


朝、家に帰ってきても、いつも部屋は、真っ暗。


まるで引きこもりの様だ。


結婚した当初は、研究熱心の真人間でした。


夫が変わってしまったのは、

マリアが魔法を使えなくなってしまった頃からだ。


マリアが、夫について知っている事は、


部屋の中は、魔法の本で山積みになってる。

毎日毎日、何冊も本を買ってきては、パラパラと一瞬で読んでしまう事。


そんな調子なので、夫の部屋は、溜まりに溜まった本。


周りのタンスにも、本がびっしり。何万冊は、あるか?!


まるで図書館見たい。


しかし、その部屋は、蜘蛛の巣も張っていて、とても小汚く、

掃除もさせてくれない秘密の部屋。


更に、夫は、学生時代から魔法学について調べている様だ。


マリアは、夫について知っているのは、それぐらい、だった。


しかし、マリアは、理由はあれこれ、それだけで充分。


夫が生きてさえいれば。


とても、とても幸せだった。



夫の秘密の過去


夜中に営業している、古いサビれたの本屋で、

奇妙な本を見つけた夫。


その本には、全く未知の文字で禁断魔法とそう記されていた。


夫は、あははは、と突然、笑い出す。


やっと見つけたぞ!!!


でも、夫は、その本の内容について、あまり理解していなかった。


とても、恐ろしい本だとは、思いも知らず。


夫は、食事もロクに摂らず。ロクに睡眠も取らず。


何故か、

その本について、死に物狂いで、調べていた。



「魔物を召喚出来る本」



数年かけて、ようやく、ようやくこの文字だけ解読できた夫。


夫のじつの願いは、妻マリアの為に、魔法を復活させてあげたい気持ち。


実は、気づいていた。


マリアが魔法少女マリアだと。


俺のせいで魔法が全く使えなくなってしまった事も。


夫は、懺悔の気持ちでいっぱいだった。


夫は、悔やみに、悔やんで、、、、


夫は、

地下の秘密の部屋で大きな魔法陣に立っている。


そして、

次の瞬間!!


本を持ちながら、何かの呪文を唱える。


ネマア、ァフンァラ、、、、、!!!


すると突然、まわりの空気が変わる。


ヒューーと、一瞬、風が?!


夫の前に音も立てず、魔物が現れている。


ワシを呼んだのは、お主か?


その魔物は、まだ子供の様だ。


いゃ!!!!


違う!!!!


ズキッ、ズキズキッ!!!!


夫は、まるで心臓を掴まれている様だ。


はぁ、はぁ、はぁ。


はぁ、はぁ、はぁ、はぁ


とても、とても邪悪な空気が立ち込めている。


嫌な予感がする夫。


死!?


謎の魔物


何を望む?!


夫は、必死になって喋る。


はぁ、はぁ、


はぁ、はぁ、


貴方の、ま、魔法で、、妻の、、魔法力を、、復活させて、、欲しい!!


はぁ、はぁ、


はぁ、はぁ、はぁ


お、俺の命は、どうなってもいいから!!!!


お、み、ご、と、じゃ。


しばらくすると、


魔物は、小声で突然何かを喋りだす。


どうやら、呪文の様だ。


すると、突然、夫の身体に魔物が、、、、


ドクン、ドクン、ドクドクン!!!


ドクン、ドクン、ドクン!!


がはぁ!!


くっ苦しい!!


目の前が真っ暗になり、声が遠のく。お、お俺は、このまま死ぬのか?!


我が名は、魔神。


魔界の世界から来た魔界の神!!


よく召喚してくれた、ワシからのご褒美じゃ。



気を失っていたのか、魔神の姿は、消えていた、、、


目を覚ました、夫。


ドクン、ドクン、ドクン、ドクン。


ドクン、ドクン、ドクン、ドクン。


明らかに自分の流れている、人間の血では、無い事に、、、


突然、、夫の目から涙がポロポロこぼれ落ちる。


自分のその手、足、身体。


自分が魔人になっている事に気がついたからだ。


ガクッとひざまずく、夫。


ギャオオオオオ!!!!!マリア!!


す、ま、ない、、、、



つづく


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