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正義の魔物

夜の12時


子供達は、スヤスヤと寝ている。


マリアは、夫に、いつも夜、遅くまで、お疲れ様です、と感謝を込めてお手紙を渡す。


そして、

マリアは、ハッピーバースデートゥーユーの歌を歌い始める、、、、


まるでマリアの声は、天使の様な歌声。


マリアが歌い終わると。


フッと

ケーキの、ろうそくの火を消す夫。


どうやら、今日は、夫の誕生日の様だ。


まっくらになった部屋。


しばらくすると、


突然、、、


ゴゴゴゴゴと地響き。


はっ、と夫の方を向く!!

ぐぁーと苦しそうに姿を変化させる、夫。


その姿は、まるで魔神。


夫は、目から苦しみの涙を流しながら、


俺、


実は、魔物なんだ、と突然言う。


マリア、別れてくれないか?


マリアは、

ま、魔物?!


えっw?


頭が混乱するマリア


そんなはずは、、、、、突然ガクッと跪くマリア。


どうして、どうしてそんな大事な事!!!

秘密にしてたの!!と泣きだすマリア。


ご、ごめん。


でも、俺、マリアや子供達と出会えて、本当に幸せだった。


回想

マリアとはじめて出会った、桜の木の下。


マリアと初めてのKiss。


そして、マリアと初めてのデート。


そして、子供達と一緒に大声で歌いながらドライブ。


更に、子供達と一緒にお買い物。


家族と笑いながら、一緒にはいったお風呂。


沢山の沢山の家族の思い出。大事、大事にしてた。



だから楽しくて、楽しくて、楽しくて仕方がなかった。


だから、お、俺は、、、、、


突然、暗闇の中から、ギャハハと、魔神の手下、魔物達の声が聴こえてくる。


マリア、急いで子供達と逃げるんだ!!


マリアの前へ、

姿を現した、

魔物達は、マリアへ、ギャハハと笑いながら、近づく。


何も出来ないマリア。


すると、魔物達は、マリアの首をグッと掴んで窒息死させようとする。


マリア

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、


はぁ、はぁ


はぁ、はぁ、それでも


夫へ、ニコッと笑顔を見せると。


魔物達

身包みを剥がしてやろうかぁ?w


ギャハハーー!!


すると突然、


ズゴーーーン!!!


物凄い爆発音!!

魔物達が、一瞬で遥か遠くまで吹き飛ぶ。

そして、真っ黒の灰になる。


そして驚くマリア

は、速い!!まるで魔神レベルの速さ!!


マリアは、分かるのは音だけで、全く、夫の姿が見えない。


すると、子ども達が、お、お父さん?


眠たい目を擦りながら、


はっ、


その姿を見た瞬間、お父さんー!!と抱きつく子供達。


流石、俺の子供達。こんな姿を見て俺だって分かるのか?!


子供達が言う。


僕、怖くないよw


だってお母さんを助けてくれた正義の味方だもんw


突然、ポロポロと泣きだす夫。

マリア、こんな嘘つきな俺を許してくれ!!


夫の涙は、キラキラと、輝く、しかし

ギャオーーー!!と鳴き声。それは、まるで魔神みたいだった。


外の暗闇の街へ、一瞬で去って行く。


涙で前が見えないのか?!

夫は、道路のバケツや電柱にあたりながらもひたすら、ひたすら、走って、走って、

マリア達から遠く逃げる様にして消えて逝く。



すると、雪が降り出し、雪が積もる。

俺は、フッと気付くと、明かりがぽっとついた

電話ボックスの前に立ってた。


その電話ボックスの中へ。


夫は、手紙をギュッと握り締める。


もしもし、手紙、うん。読んだ、うん。ありがとう。


すると、マリアがすっと一言。


電話越しの夫は、大きな奇声を出しながら、泣き出す。


すると、魔物だった、夫の声や姿が突然、元の人間の姿に戻ってゆく。


手紙の中に、家族写真、その写真を見る。


電話で最後に言った言葉は、「愛してる」


つづく


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