ダリアン様の涙
夕日が、沈む
神の、妻、女神様の遺書を何度も読み直し、
ダリアン様は、
ガクッと、
衝撃のあまり肩の力が抜けたのか!?
突然
ダリアン様の両手がぶらーんと垂れ下がる、
まるで、火が消えたように無言になる。
幹部の女性
大丈夫ですか?
ダリアン様
いや、、、、、、大丈夫じゃよ
すると、手紙をギュッと強く握り締めながら、
静かに、顔を、日没前の太陽の光があたる方に、向け、
シクシク、シクシクと涙を
涙を静かに流す。
しばらくすると、
ダリアン様は、涙を拭う、、、
ダリアン様は、
手紙を大切そうに、
帽子の中にスぅーと収める、、、、
ダリアン様は、ゆっくり目を閉じる。
すると!!!!
ダリアン様
ピカッーと目が光り、イナズマが落ちる。
ドーーン!!!
目が光る!目が光る!!目が光る!!!
ものすごい気迫!
周りに居た部下達の、悲しみで流れていた涙が一瞬で気化!
先程の女性も、
遠くへ吹っ飛ばされない様に必死に耐える。
ダリアン様
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーー!!!!
ズゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴッ!!!
うぉぉぉぉぉぉぉーーー!!!!
ものすごい怒声で叫ぶ、ダリアン様!
凄い爆風と衝撃波が地平線の果てまで駆け巡る!!
ズゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
何度も、何度も、、、、
何度も、何度も、、、
地平線の先まで、大地が、ゴゴゴゴッと揺れるのが、
はっきり分かる。
すると、
身体全体から!
とてつもなく、激しい!
神々しい!
聖なる光が!!
そして、
神の翼が!!
光り輝く!!!
ダリアン様は、
大きな翼を羽ばたき
バサっと一回羽ばたくと?
突如、
シューーーンと瞬間的に空高く、舞い上がる。
部下達
ダリアン様は、何処へ?
とても部下達の肉眼では、確認出来ない速さで
ダリアン様は、
いつの間にか、高度100kmの大気圏へ!
すると
キーーーーンと光と音が響き渡る!!!!
まるで光の十字架の様に。
ようやく、居場所に気が付いた、幹部達。
周りにいる幹部達が、冷や汗を流しながら、
あははっと震えながら笑い出す。
はぁ、ははぁ、ははぁ、ぽっと、ぽっと、ぽっと
ひ汗をかきながら、万歳、万歳!!
お、久しぶりです。
おかえりなさいませ汗
そのお姿、、何十年ぶり、ですか?
これは、ダリアン様のお怒りの姿だ!!!
幹部の若者達
いっ、一体何が起こってるのですか?
すると、
突然のダリアン様の大声。
魔神よ!!!
怒怒怒怒!!
随分、好き勝手に、ワシの大切な仲間達を、
かわいがってくれたなぁ怒
全幹部達の声が、ピタっと止まる。
( ̄^ ̄ゞビシッ
ダリアン様が冷静沈着に話しだす。
幹部達、、いや、
このワシひとりで
戦地に駆けつければ、
魔神などすぐに
瞬殺
撲滅
出来たものの。
流石、魔界の神よ(笑)
たった三割の弱力でも、立派じゃのう、魔神よ。
やりよるわぁ。
でもなぁ、
ワシは、
これっぽっちも怯まない!
例え、手足を失っても、
いつか、
必ず、正義の名のもとにお前を退治してみせる。
絶対だ!!
幹部の若者達
瞬殺!?
あの魔神をですか!?
幹部達
おい、
お前、
誰に向かってものをいってるんだ!!!
突然、ガシッと頭を
地面に押しつけられた、若者。
幹部達
す、すみません、ダリアン様。
ダリアン様
、、、、、、、、、、
幹部のリーダー
ダリアン様は、
あの神話に出てくる、神様の右腕で
昔、
神と共に魔神と戦い
全力の魔神を相手に
たった二人で
瀕死状態まで追い込んだ。
唯一の
大魔法使いなのですぞ!
ダリアン様と神様へ
膝まづく部下達
額から汗を垂らす、若造幹部達
す、、すみませんでした汗
ダリアン様
まぁ、無理は無い、ワシも過去の人間と言う事か!?
幹部のリーダー
いや、滅相も御座いません汗
ダリアン様
いや、今度魔神と戦う時は、共に戦おう。
油断は禁物じゃ。
魔神を甘く見るではないぞ!若者よ!
若者
はい!!
つづく




