番外編 大規模クラウン"ノア"入団試験 十六
〜職人街〜
俺「二人の装備を揃えたのはいい…だが何で俺が全部持ってるんだ?」
ユウコ「いつも持っとーけん大丈夫やろ」
俺「いや確かに俺は荷物持ちだけど!」
ユウコ「私〜か弱い乙女やけん持てんちゃん」
俺「かよわい乙女なら大の大人を吹っ飛ばしたり出来ねぇよ!」
ユウコ「あー!そりゃ禁忌やろ!」
リューナ「リュウト…さん」
俺「ん?どうした?」
後ろで騒いでいる人は置いといて、リューナから話しかけて来るのは珍しいな。
少し迷ったように口を開閉させる、リューナ。
リューナ「何で…何であなた達は私達にこんなに良くしてくれるの?」
俺「えっ…」
言われてみればそうだ、俺達にここまでする義理はない。疑問を抱くのも当然だ。
マナ「リュ、リューナちゃん」
マナの制止を無視し、リューナは言葉を引き絞る。
リューナ「私は知った、人間はこんな甘い生物じゃない。みんな…みんな見えない物を隠してる、分からない…悪意を秘めている。」
辞めてよ、こんな重い話題。もっとポジティブにいこうよ。
リューナ「だから分からない、何であんた達はここまで良くしてくれる?」
…リューナの過去は俺は知らない、俺が知っているのは孤児院にいたという事ぐらいだ。殆ど赤の他人が、自分にこれほど良くしてくれるというのは善からぬ事を企んでいるのではと勘ぐるのは不思議じゃない。
俺「…人間じゃない」
但しこれだけは分かる。彼女は人を信じ、踏みにじられた。でも、彼女達は人を嫌いになれなかった…
まぁ、そのせいであんな事になったんだがな
リューナ「…む?」
俺「俺の名前はリュウトだ」
リューナに向き直る
俺「ここに居るリュウトって、奴は悪い奴だったかな?」
また人を信じようとしてくれている。
リューナ「…別にそうは思ってない」
教えたい、世の中には悪い奴もいれば良い奴もいるって事を。
俺「それが俺の回答だ、ここに居るリュウトって奴はいい奴でありたいと思っているんだよ。」
彼女達が信じようする気持ちを俺が裏切ってたまるか。
ユウコ「なぁなぁ、リュウト…もしかして今カッコつけよーと?」
…羞恥心か、はたまた宇宙人に攫われたのか。
…これ以降記憶がない
見て下さりありがとうございます。宜しければpt、ブックマークをお願いします。ではまた次回にお会いしましょう
裏設定
マナ、リューナは親を知りません。気付いた頃には、孤児院に居ました。その孤児院の環境は酷く、朝から晩まで働き、やっと一食を得ることが出来ます。管理者の気分が悪ければ叩かれ、飯を抜かされる日もありました。そして、成長していきそれに伴い女性の特徴も出てきました。ドロドロとした視線を注がれ、それが嫌になり孤児院を抜け出してきたのです。普通の人なら人間不信になってもおかしくありません。ただ彼女らは少しイカれてるのです。手を繋いでくれる人はいますが、彼女達が求めてるのは精一杯抱き締めてくれる人なんですね。ただ、今回の件でマナは男性に苦手意識を持ってしまったらしいです。




