第28話 天才魔法少女のアシナガおじさんへの愛がいっぱい
今日もまた伝言の魔導具がちかちか輝く。
『おはようございます! 今日はお休みの日です。今日のアシナガ様に誇りに思っていただけるようがんばります!』
『おはよう、リア。お休みの日はしっかり休むことが大事だよ』
『はい! ですが、アタシはお恥ずかしい話、まだまだなので……』
『リア、私は休む時にちゃんと休める子が素晴らしいと思うよ』
『そういう女の方が好きですか!?』
『そうだね、好きか嫌いかでいえば好きだね』
『休みます!』
『うん、じゃあ、今日はどんな風に過ごしたかまた教えてくれるかな?』
『そそそそれはアタシに興味を持ってくださってるいるという解釈でよいよいのでしょうか!?』
『失礼しました。アタシに興味を持ってくださっているということでしょうか』
『いかがでしょうか?』
『違いましたかね』
『ごめんなさい』
『うん、違ってないよ。そうだね、リアに興味を持っている。それは間違いないよ』
『ありがとうございます! 今日どんなふうに過ごしたか、必ず事細かにお伝えしますね!』
『事細かじゃなくても大丈夫だよ。無理はしないように』
『アシナガ様! 朝の散歩は気持ちいいです! いつかアシナガ様とご一緒できると嬉しいです』
『アシナガ様! 宿で朝食をちゃんと食べました! おかみさんはとても素敵な女性で、ご主人を引っ張るかっこいい女性です。アタシも旦那様を支える立派な大人の女性になりたいです』
『リアへ 朝食をちゃんと食べて偉いね。朝の散歩は気持ちいいよね』
『アシナガ様へ ありがとうございます。その、褒めていただけてうれしいです! アシナガ様もお散歩されるんですね』
『そうだね、たまにだけどね。たまに。頻繁にするような人間ではないよ、恥ずかしながら』
『恥じることなど何もありません! いつかアシナガ様と一緒にお散歩して、その、将来の話など出来たら嬉しいです』
『そうだね、リアの未来は明るいものになるに違いないからね、楽しい話をいっぱいしようね』
『はい! アシナガ様は子供は何人欲しいとかありますか?』
『リアへ 参考にかな? そうだね、子供は本当に好きだから。だけど、上手に愛してあげられるかが不安だかな』
『大丈夫です! 実はアタシ子供も大好きです! アタシ達みたいな悲しい思いをしないようたっぷり愛してあげられると思います。子供も! アシナガ様も!』
『すみません。気が逸りました。まだですからね』
『リアへ そうだね。焦らなくていいと思うよ』
『はい、こういうことはじっくりはぐくんでいくものですものね、うふふ』
『アシナガ様すみません。リアはアシナガ様をお慕いする資格などありません』
『どうしたのかな、リア。話を聞かせてくれないかな』
『リアは、今日、敗北してしまいました。取るに足らないアシナガ様の足元にも及ばないようなゲスに。自分が情けないです。あれだけアシナガ様に色んな事を教えていただいたのに。頂いた指輪も壊してしまいました』
『リアは無事だったのかな』
『はい、その、助けてもらいまして、大丈夫でした』
『なら、よかった。敗北は終わりではないよ。無事であれば、大丈夫なら、立ち上がればいいだけだよ』
『私なんか数えきれないほど負けてきた』
『アシナガ様がですか?』
『うん。情けないことにね』
『情けなくなんてありません! 絶対に』
『ありがとう。でも、リアはどうしてそう思ってくれてるのかな?』
『それは、アシナガ様はアタシなんかを拾ってくださいました。素敵な人です。それに変わりはありませんから!』
『私もそうだよ』
『リアはいつも頑張っていて素敵だと思う。誇りに思う。少なくとも私は君が敗北したことで失望するなんてことは絶対にない。むしろ、生きていてくれて無事でいてくれて本当に涙が出るほど嬉しいんだ』
『分かってくれるかい? リア』
『リア? 大丈夫?』
『すみません……大丈夫です。興奮してました』
『リア?』
『アシナガ様、すみません』
『どうして謝るの?』
『今からアタシの想いを一度だけアシナガ様にぶつけさせてください』
『リアへ わかった。ほどほどにね』
『大好きです』
『だいすきです』
『すごくすごく大好きです』
『とっても大好きです』
『大好きで大好きでたまりません』
『早くアシナガ様に会って、アシナガ様に尽くしたいです。大好きです』
『いつもアシナガ様との伝言の魔導具を抱いて眠っているくらい大好きです』
『アシナガ様の為だったら死ねます。大好きです』
『いつも言っていますが、アシナガ様と結婚することがアタシの夢です。勿論、難しいとは思います。アタシなんか。でも、夢だけなら見てもいいですよね』
『ほんとの夢にも見ます。朝は旦那様と一緒にベッドで目覚めて、アタシの方が頑張って早起きしながら旦那様の寝顔を見て、朝食の準備をするんです。そして、朝食が出来たら、一緒に食べて、そう、散歩に行って笑いあって、旦那様と一緒に冒険に出て、二人手を取り合って助け合ってお昼はアタシが作った携帯食を食べて二人で様々な困難を乗り越えすべてに打ち勝ち帰ったらおうちで二人で称え合ってそして夕食はちょっと豪華にして、その、冒険で頑張ってお金稼いで作った貴族のお風呂みたいなのに、その、一緒に入って、ベッドも一緒に。そして、口づけをして眠るんです。そして、アタシは旦那様の事が大好きだなあと思って眠るんです』
『大好きです』
『夢が叶わなくてもかまいません。出来れば、メイドでも奴隷でもなんでもいいのでおそばにいさせてください』
『だから、頑張りますから』
『メイドだったら旦那様に誠心誠意全身全霊で尽くしますし、奴隷だったらどんな命令にも従います。その、どんな命令でもですよ』
『だから』
『大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです大好きです』
『というくらい、大好きです』
『リアへ 伝わりました』
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【影を選んだ青年】からの伝言
『アシナガさんへ 闇の逃げた先が分かりました。ただ、大分厄介な事になりそうです。また、お伝えします』
【束ねる友】からの伝言
『ガナーシャへ お前から貰った緊急の件間に合ったようで何より。ダメでもお前なら色々でっちあげられるとは思ったがあまり無茶をさせるな。今回の詫びにこっちに立ち寄ることがあれば一杯奢れ。というか、立ち寄れ』
【束ねる友】への伝言
『急にですまない。でも、事前にもしかしたらと伝えたよね? それに、やっぱり色々やらかしてたでしょ。だから、許してほしい。そちらへは今の子達次第だけど、英雄を目指す冒険者である以上いつかは立ち寄ると思う。ぜひ彼女たちをねぎらってほしい』
【解くもの】への伝言
『例の彼女のアレと契約を結ぶことに成功した。アレはやはり心なきモノではないと思う。むしろ、心があるからこそだと。詳細はまた送る』
【可愛い妹】への伝言
『こっちに来るとか無理はしなくていいんだよ。家にいた方がいい。君は家がいやというわけではないんだろう。また、手配して君への贈り物を届けさせるから。家で、受け取ってほしい』
【夢見る少女】への伝言
『元気ですか?』
【金の男】からの伝言
『元気ですか? お金持ってますか?』
【金の男】への伝言
『足が痛い。お金はあるけど支援孤児は暫くいいよ。いいように君で使ってくれ。また送る』
【聞く女】への伝言
『今育てている子が大分私に依存しているんだけどどうしたらいい? お腹と足が痛い。助けて』
今日もまたちかちかと伝言の魔導具が輝くのだった。
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リア編①で10万字を越えました。続いてのケン編①も加筆ごん足ししますので、おそらく更新頻度は上がりません。がんばります。なので、その間よければ他のだぶんぐる作品をば。
奴隷商人と奴隷たちの溺愛?ファンタジー
『【完結!】神クラスの奴隷商人のハズが一人も売れません!』
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