第17話後半 おじさんはハテナがいっぱい
間に合わなかった昨日の後半です…。
いつも誤字脱字報告や、ポイント評価やブクマありがとうございます…。
忙しさに負けず頑張って更新していきます!
「まったくもお!」
ぷんぷんと音が聞こえてきそうなほど怒りのままに歩き続けるリアを追うレクサスがくすくす笑う。
「あ……ごめんなさい、レクサスさんには関係ないのに」
「いえ、お気になさらず」
リアがここまで怒っている理由は先程ニナとガナーシャと別れた後が原因だった。
暫くしてガナーシャが追ってきたのだ。
「ちょ、ちょっと待ってください~」
足を少しだけ引きづりながら走ってくるガナーシャにリアは目を見開き、そして、少しだけ顔を赤くし、
「な、なによ……なんか、用……?」
金髪をいじりながらガナーシャの方に向き直る。
だが、
「あ、いえ、今回はリアさんにではなく、レクサスさんに」
「は?」
「その魔視眼鏡、よく見せてくれません?」
「は?」
リアの無の表情の問いかけにレクサスが顔を強張らせながらガナーシャに魔視眼鏡を渡す。
そして、受け取ったガナーシャは眼鏡を掛けてみて方々を見てみる。
「これって度を入れること出来るんですかね? いやあ、最近目が見えなくなってきてて……ははは。この見た目かっこいいし、どこで手に入れたものなんです?」
「は?」
「あ、ああ……これは、北にある魔導具の店で」
「はあ~、そうなんですねえ。いや、ありがとうございました。お返しします」
「は?」
ガナーシャが微笑みながら魔視眼鏡を返し、レクサスが苦笑いを浮かべ受け取り、リアが無で見つめていた。
「ん? えーと、どうされました? リアさん」
「それだけの為に走ってきたの?」
「はい。いや、ほんと年には勝てませんね。目も悪くなるし、走ったら息は切れるし」
「あっっっっっっっっっっっそう!」
それだけ言うとリアはまた早歩きで進みだす。
自分自身でも何故こんなに怒っているのかも分からない。
ただ、自分の予想していたものと違っただけだったのに。
(なによ、一緒にどこか行きませんか、とか……ああああ! なんでぇえ!? 違うでしょ! いや、別にそんな意味じゃないし! 仲間として仲良くなるのは別にいいでしょ! でも、でも、ああああ!)
そうして、リアは感情のままに歩き出し、かなりの距離を進んでいたのだった。
「リアさんは……」
「はい?」
後ろをついてくるレクサスがリアの前に回り、真剣な表情でリアを見つめる。
「ガナーシャさんのことが気になるんですか?」
「え、ええ、まあ。だって、なんか変なんですよ。あの人、すっごく弱いのに、時々物凄く頼りになって、あ、勿論モンスターを倒してるとかじゃなくて、不思議なんですけど……あのおじさんがいると安心するというか……色々アタシの知らないことも一杯教えてくれて、すぐにぼやくし、ケンに振り回されるし、ニナに怒られるし、でも」
そこまで言いかけてリアは止まる。
その先の言葉がなんなのか、今の心を表す言葉を探して言いよどむ。
だが、その表情は、頬に薄く桃色が差し、口元は少しだけ緩み、熱っぽい目で何かを思い出すその表情は、雄弁に語る。
レクサスは、小さく肩をすくめ笑った。
「なるほど。いや、まいったな」
「え?」
「いえ、こちらの話です。リアさん、もうついて回ったりしないので、一度だけ一緒に食事をしませんか? デートじゃなくていいので、ただの友人として、一度だけ」
「え……ええ、分かりました。かまいません、けど」
「じゃ! 行きましょう! 最後の晩餐に」
「最後の晩餐?」
「あ、いえ、こっちの話です。いやあ、リアさんと二人きりでなんていい思い出になるなあ」
首を傾げるリアの可愛らしいきょとんとした顔に、レクサスは困ったような笑顔で応え、タナゴロの街を進み始めた。
そして、
「いや、最後の晩餐ってそういう意味じゃなかったんだけどなあ!」
「レクサスさん! 右から来ます! 気を付けて」
リアとレクサスは二人で、大勢のゴロツキに囲まれていた。
お読みくださりありがとうございます。
また、評価やブックマーク登録してくれた方ありがとうございます。
少しでも面白い、続きが気になると思って頂けたなら有難いです……。
よければ、☆評価や感想で応援していただけると執筆に励む力になりなお有難いです……。
今まで好きだった話によければ『いいね』頂けると今後の参考になりますのでよろしくお願いします!
また、作者お気に入り登録も是非!




