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第4話

家を出ると何故か、紗耶香が帰って来た。


「お姉ちゃん、お帰り。優華ちゃんの家に行ったんじゃないの?」

「優華ちゃん家に行ったらまだ帰ってきてないみたいなの。」

そうだ、確か彼女の家は毎年GWは近場の温泉旅館に泊まっていたはず。

それで、今日はまだ帰っていなかったらしい。


「じゃあ、お姉ちゃん僕のサッカーの練習に付き合ってよ。」

「えー、私サッカーあんまり好きじゃないのにー。」

「もし、付き合ってくれたら今日の僕のおやつあげるから。お願い」

「しょ、しょうがないわね。今日だけよ。」

と、今日のおやつを想像しているのか涎が出ているが、まぁ気にしたらだめだ。

それから、姉さんを引き連れて近くの公園に行くと、


「お、真崎じゃん。サッカーの練習するのか?」

「紗耶香ちゃん、一緒に遊ぼー。」

と、まだ朝早いのにたくさんの子供たちがいた。

前世では、もう関わりを持っていない奴が多くて、名前が思い出せない。


「お、おぉ。ちょっと練習しようかな、と思って。」

「あ、凛ちゃん。一緒に遊ぼー。」

と、姉さんは俺との練習を忘れて凛ちゃん?と、どこかにいってしまった。

まぁ、名前が思い出せない少年がいるからいいけど。


(何故だかこの頃は、公園にいる人は名前を知らなくても一緒に遊ぶ風習があった。

しかし、大人になるにつれてだんだんと知人同士で固まってしまい新しいコミュニティーが出来にくいと思う。)

と、どうでもいいことを考えながら先ほどの少年と練習することにした。


「じゃあ、練習するか。」

「おぉー」


(初めはやっぱり、リフティングをするか。)

と、ボールを落としてリフティングをしている横で、少年は家から持ってきたボールで俺のマネをしようとして、ボールを遠くの方へ蹴っていた。

そのボールを追いかけて少年は道路にでてしまった。

そして、道路を走る車が見えて


「おい、お前危ないぞ!!」

と、叫んでも少年は気づかないのかそのまま行こうとしている

そして、少年が車道に出る直前一人の青年がボールと少年を抱えて車を避けた

そこでやっと少年は車が来ているのに気づいたらしく目をぱちくりしている。


「おい、坊主大丈夫か。」

と、少年に聞いている青年。


(誰かに似ているが誰に似ているのか思い出せない。)

と、一人で悩んでいると二人の会話が聞こえてきた。


「うん、大丈夫。お兄ちゃんありがとう。」

「おう、坊主これからは気をつけろよ。」

と、青年はランニングをしながら去っていった。


--

その後、少し練習をして家に帰った。

家で過ごしていると姉さんがこちらをじーとみてくる。


「お姉ちゃんどうかした?」

「今日のおやつくれる?」

と、今の今まで忘れていたことを思いだした。

練習の手伝いをしていないが、まぁいいかと思い、

姉さんに自分の分のプリンをあげるのであった。




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