逆行転生したので小学生から再スタート
「真崎、早く起きなさいー。いつまで寝ているつもりー」
と、誰かが俺を呼ぶ声で目を覚ました。
(どうなっているんだ、確か俺は車に轢かれて死んだはずだ。それがどうして生きているんだ。それに)
と、辺りを見回してみるとどこか懐かしい感じがした。
「ちょっと、真崎起きてるなら早くご飯食べてくれる?お母さんも忙しの。」
と、若かりし頃のお袋が立っていた!!
(そうだ、思い出したここは俺の部屋だ。けど、どうしてお袋が若くなってる?
それに、お袋とは高校卒業と同時に縁を切ったはず。それに、何だか視線がいつもよりも低く感じるのはどうゆうことだ?)
と、辺りを見回していると姿鏡が置いてあったのでそこにいって見ると。
小さな推定7歳くらいの男の子が立っていた。その少年は、どこか俺の面影があり・・・
(って、これ子供の頃の俺じゃないかよ。一体どうして俺が子供の頃の姿になってるんだ?)
と、考えているとリビングの方からお袋の怒りの声が飛んできたので急いでリビングに向かった。リビングに着くと、2歳上で姉貴の【高坂 紗耶香】と親父の【高坂 武虎】がいた。二人とも朝食を食べているようだ。奥の方から、俺の分の朝食を持って現れたのは、我が家の神であり俺のお袋の【高坂 彩音】
「姉さん、親父、それにお袋おはよう。」
と、声を掛けるとみんながこちらを見て驚きの顔をしている。
「おぉ、おはよう。」
「何急に、あんた熱でもあるんじゃないでしょうね。」
「あら、マー君やっと起きてきたのね。」
と、三者三様の反応をしてきたの驚きつつ、朝食を食べることにした。
TVを見ると我が家のお馴染み朝の情報番組めざ〇しテレビがやっていたのでなんとなく見ていると、時間の欄が驚きの時間を示していた。
『2008年 5/5(月曜日)』
そして、TVの中からは丁度ニュースキャスターの《あやちゃん》こと【高島綾香】アナが公園で遊んでいる子供たちに将来の夢を聞いていた。
「こんにちは、私は今お台場の子供たちにインタビューをしに来ています。
早速、あちらのお子さんに行ってみましょう。」
「こんにちは、お名前と年齢を教えてくれるかな~」
「俺、鈴木 恭平 6歳。将来はサッカー選手になるだあ~」
と、過去の知り合いの名前が出たので驚いていると。ふと正夢のように前世?の
TVのワンシーンが出てくる。
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「え~、サッカー選手になりたいんだ。」
「そう、俺サッカー選手になって世界中のみんなに俺の名前を憶えてもらうだ~。」
とVTRが終わると
「こちらが鈴木選手がはじめて出演したTV番組でした。」
と、何かの特番であいつが初めて出たTVとして紹介されていった。
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(もし、本当にこの子供があいつだとしたら、同じことを言うはずだ。)
「え~、サッカー選手になりたいんだ。」
と、前世と同じように反応する高島アナ。
このあと、本当に同じことを言ったら、俺は過去に戻ってきたことになる
そうして、TVを見るとやはりやつは
「そう、俺サッカー選手になって世界中のみんなに俺の名前を憶えてもらうだ~。」
と、おんなじことを言った。
と、いうことは。俺は、やはり過去のそれも俺が奴と出会う前の小学2年生に
逆行転生してしまったのか。