第1話
2027年 X月Y日
「お疲れ様です。お先に上がります。」
とバイト先から帰るうだつの上がらない青年男性【高坂 真樹】
「おう、お疲れさん。明日もまた頼むは。」
「はい、明日も頑張ります。店長こそ早く帰ってくださいね。」
真崎は家に帰る前に夜ご飯がないことを思い出しコンビニによることにした。コンビニに着くと
「いらっしゃいませー」
と深夜なこともありやる気がない青年が一人いた。
とりあえず、夜ご飯のためにおにぎりを二つ持ちレジに向かう前に、
今週分のジャン〇を買っていないことを思い出し雑誌コーナーに向かう
(お、あった、あった最後の一冊かラッキー。)
と、内心喜んでいると視界の隅に胸糞悪いもの捕らえた。
(何が【日本の至宝】だ。お前のせいで俺の人生は大きく変わったんだよ。
と、雑誌の中で笑顔を向けるかつての親友でありライバルでもあった
【日本サッカー界の若き至宝 鈴木 恭平】
今、奴は海外リーグで活躍しているとよくニュースで紹介されている。
確か人気女子アナで俺と恭平の幼馴染の【近藤 優華】と結婚しているはずだ。
それに、子供も幼いのにサッカーが上手くよくTVで見る。
昔は俺の方がサッカーも上手かったし、優華だって俺のとが好きだと言っていた。
(いつからか、優華も俺から離れていった。いや、もう過去のことは気にしても
無駄だと理解しているけど、やっぱ考えちゃうよな。)
と、一人考えながらレジで会計を済ませ外に出て家への帰路につこうとし横断歩道を渡っていると、凄まじい速さで突っ込んでくる信号信号無視の車に気づいてその場に止まろうとすると、向かい側から酔っぱらっているのか千鳥足で歩いてくる女性に気づいた。しかし、彼女は酔っているせいか車に気づいていない。
そのことに気づくと何故か女性の方に走っていた。そして、女性のそばまで着くと
車は目の前まで迫っていたなので女性を勢いよく突き飛ばすのは申し訳ないが突き飛ばした。そして、俺も避けるために走ろうとするとき、過去の怪我の影響か急に力が抜けてその場に蹲ってしまった。
(あぁ、俺このまま死ぬんだな。まぁ、人を助けて死ねるなら良かった。
ただ、後悔があるとしたら俺もプロのサッカー選手とし活躍したかった。)
と、覚悟を決め思いっきり目を閉じた。
そこで【高坂 真崎】(25歳)の人生を終えた。