六幕「運命作成」
「―元凶様・・・? こんな夜中にどうしたのですか?」
「最後...に、成功...さ、作、を」
それは数日後のある夜中、研究室での出来事だった。
元凶は自分がもうすぐ最期を迎えるということを受け止め、最後に成功作を創ろうと思ったのだ。
「...私も、手伝ってよろしいでしょうか...」
「い...や、だい、じょう、...ぶ」
「...っ...っ?」
「....?ど、した...?」
「...元凶様、それは...?」
「運命...作成...だ」
「!!? それって...元凶様、ダメです...できるだけ長く生きれるようにしてもらいたいです、
それは自殺行為にあたり」
「ど..せ、死ぬ...なら、かっこよ、くしに、たい」
元凶は言葉を遮って、強く強く言った。
「元凶様...っっ!!」
運命・作成―
作成された運命を叶えるというものであった。
だかそれが叶うのはいつか分からない。
何億年後に叶ったり、今叶ったり、何時間後に叶ったり―
元凶が創った、そんなものである。
―だが運命は一度しか叶えられず、運命を作成した者は運命と引き換えに死ぬ。
「...元凶様、集まってくれた狂い者達に何か言う事は」
「あり...、とう」
「ありがとう...ですか。分かりました、元凶様―」
「おま、え..も、..りが、とう」
「元凶様...!!こちらこそありがとうございました
...それで、その『運命』は―?」
「―」
元凶が語った、叶える「運命」。
それはそれは可哀想な人間―いや、
化け者の運命だった。




