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アニ研戦士アニケンジャー!!  作者: ルーイン
3/4

第1話:これが変身ヒロイン!?~現実はアニメの世界より奇なり~

長い?かもです。

『まあ、携帯が届いたってことは、君達に能力があるってことで、ちょっと地球とか世界とか救ってほしいんだよね~。ってわけで、あとは各自自己紹介したりチーム名決めたりしちゃって?あ、お仕事はレッドのパソコンに送るから。じゃ、後よろしく~』

 ブチッ

『…』

 電子音はそれだけ言うと聞こえなくなり、その場には無言で立ち尽くす俺達が取り残された。

『さ、さてそれじゃあ、自己紹介をしようか?私はとある学校のアニメ研究会で怪鳥をしているんだ。怪鳥、もしくはレッドって呼んで?』

 一番最初に回復したのはレッド。早々に自己紹介を始めた。

『…ブルー、です。』

『私はグリーン!!現役女子中学生です!!』

『どう見ても女子高生だろ。あ、あたしイエローな!!』

『変身後の格好や姿は突っ込み禁止だよ、イエロー。そして俺が!!ピンクだぜっ!!』

『……』

 俺は一人、目を閉じていた。どうも、集まった奴らは騒がしい。俺の苦手な部類だ。

『ブラック、ノリが悪いぜ☆』

『貴様らの様なテンションは嫌いだ。(他人が嫌い。…だが一番嫌いなのは自分自身だ。)』

『じゃあ、全員顔合わせは済んだね?だったら明日から、地球のため&世界のために頑張ろうか!!』

『『『イェーイ!!』』』

 レッド、ピンク、グリーンが歓声をあげると同時に、俺は目を逸らして溜息をつく。

『じゃあ、チーム名決めようよ。』

『怪鳥ってアニメ研究会の会長?』

『うん。』

 …なんだ、この偶然は。

『じゃあさ…アニ『アニ研戦士アニケンジャー…』ブラック…?』

 はっ、つい本音が!!

『なんかいいねそれ!!』

『じゃあ、それでいこう!!結成!!アニ研戦士アニケンジャー!!』

 ってこんなんでいいのかよっ!



 こんな会話があったのが1ヶ月前。

 

 そして現在…

「悠ちゃん♪」

「ふざけるな。誰が悠ちゃんだ。俺は下の名前好きじゃねーんだよ。」

「いいじゃん別に。可愛いんだし。」

「なっだっ誰が可愛いだ!!」

 …会話がおかしいが、二人とも女だぞ。ここは女子校、霧朝学園。そして悠ちゃんこと、影羽悠…俺は、現在中学三年のE組に所属している。そして、俺を可愛いとのたまった奴は、同学年でG組の高香橙凜。…親友だとは、思わなくもない存在だ。

「影羽さん!!」

「白ゆ…伊川、どうしたんだ?」

「昨日出た情報なんですけど…」

「ほう、帰ったらパソコンでチェックしないと…」

 彼女の名前は伊川白幸。俺の隣のクラス、D組の生徒だ。

「影~~」

「日向。何のようだ?」

 こいつは日向。日向琴音。

「あ、伊川ちゃんもいたか。いや~昨日新しいゾンビゲーム、お母さんとクリアしたんだよね~」

「マジか。てか、お前の親何者?」

 ほんと、一回聞きたい。

「それは聞かないお約束だよ?」

「おい。」

「日向さん!!!私もやりに行きたいです!!」

 え、ちょ、伊川!?まあ、俺も行きたいけどな!!

「あ、実は俺もだ。」

「じゃあ週末に私の家に来るかい!?」

「ああ!!勿論行かせてもらう!!伊川は?」

「私も行きます!!」

「ゾンビ狩りに?」

「「いこー!!!」」

 …あとで、自分で思い出して死にたくなるテンションの高さだった。


――NO SIDE――


~G組~

「あれ、日向さんは?」

「ああ、日向ちゃんはE組。」

 朝8:23 登校した妃美麗は、何故かいたF組の上松絵理に声をかける。

「へ~…」

「で、妃ちゃんはどうしたの?」

「ううん、いいんだ別に。」

「そっか…」

「それより上松さん、凜ちゃんは?」

「たぶんあの子もE組。」

「へぇ~そうn「美麗ちゃん、遥水見なかった?」

「二火ちゃん…。私、今日はまだ平さん見てないよ。」

「そっか…じゃあn[キーンコーンカーンコーン]あ、鳴っちゃった。」

「じゃ、あとでね~。」

「妃ちゃん、私も帰るよ。じゃね~。」


~A組とB組の前~

「うわ~また遅刻だ…」

「あれ、エイミーじゃん」

「雨~!!!」 

 A組の遅刻者と、B組の遅刻者の二人が合流した。


 

 これが、ブラックこと影羽悠が毎朝のように送る日常。そして、彼女の知らないところで起きている日常。


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