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プロローグ~始まりは携帯電話~
今回は短めです
とある3月の事だ。俺の家…もといマンションの一室に黒い携帯が届いた。
『この携帯電話を開いて電源を入れたら、まず中心のボタンを押してください。押したら画面に表示される場所に、指定される日時に行ってください。』
画面を見れば、そんな文字が表示されている。
そんな怪しい携帯を持ち、俺は指定された場所に行ってみた。
理由は簡単。行けば何かが変わるような、そんな感覚。
鬱屈とした毎日が変わるような予感がした。…正直、危険な感じがしないわけでもなかった。だが…
…どうせ、俺を心配する人間なんていないんだ。
だったら、どんな結果になったとしても自己責任と割り切って、危険に飛び込んでみるのも面白いだろう。
こうして俺は――――
―――――――――――未知の世界を知ることになった。