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銃を知る上での注意

 銃を知ることで、それについて他の仲間達と語りたい。あるいは、その知識を他の人とも共有したい。そう思った方も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか。今回のお話はそんな方々に読んで欲しい内容です。

 というか心掛けとか諸注意みたいなものですね。ちょっと悪い言い方ですが、知ったかぶりして恥かく前にこれ読んで気をつけておこう、みたいな感じのです。


 そもそも、銃に関する知識ってのは様々な分野に分かれているので一人でそれを理解しようとするなら相当な時間と膨大な資料が必要になります。下手すれば一生かかっても無理かもしれません。

 それはもちろん他の趣味にも言えることですから、その例に漏れず同様にと言った方が正しいでしょうね。

 

 銃で言えば、単純なスペックの知識、それを運用するための知識、歴史に関する知識などなどいろいろです。

 それだけ多くの情報があるのですから、普通の人がその全てを知り尽くしている事はまずないでしょう。私だって、古式銃や過去現在に至る日本の銃に関してはほぼ知識がないと言ってもいいくらいですからね。

 この分野は知ってるけどこっちは苦手、なんてのは詳しい人でもあることですのでそれを恥じることはありません。


 問題なのは、自分が理解している、あるいはそう思っている知識が本当に正しいものかどうかってことです。

 当然自分では正しいと思っているので、自分一人ではなかなか気づけないってところも怖いですね。指摘されて初めて気づくってパターンが多いでしょうし、それが転じて偉そうに語っちゃった結果間違ってましたーなんてことになってしまうかもしれません。

 ではそうならないためにはどうしたらいいのかということになりますが、今はネットや書籍で簡単に情報を入手できる時代ですので、それらを活用すれば確認すること自体はそう難しくはないとおもいます。

 ただしこれにも穴があって、簡単に情報を入手できてしまう反面、それらに記されたものが正しい情報ではない可能性もあるのです。なので情報を調べるだけでなく、それが正しいのかどうかを確認する必要もあるわけですね。

 ちょっとその時に注意するべきところとか、間違った認識をしやすいものとかをいくつか挙げていきたいと思います。

 もちろんここで紹介する以外にも詳しく知ろうとすればするほど注意すべき点はいくらでもあると思うので、自分の知識が正確なのかどうかを把握して少しでも自信がなければ調べなおすとか、そういう心構えを持つということこそが重要ですよ。


 まず、ウィキペディアに代表されるネットで検索すると出てくるサイトの情報を鵜呑みにしないこと、です。全部間違っているとはいいませんが、絶対に正しいとも限りません。

 参考にするのはいいですが、間違った情報のまま覚えてしまうと後が大変ですので、できるだけ他のサイトや書籍などを合わせて確認してください。それで複数が同じ内容で合致するなら、おそらくそれは正しい……のかもしれません。絶対という保証はないんですけれどね。


 あとは書店で売っている本とかですね。これも参考にするのはいいですけど、そこに書いてある情報を一から十まで全部信じるのは避けておいた方が無難です。上で解説したネットの情報と同じく必ずしも正しい情報が記載されているわけではないので。複数の書籍を購入して確かめてみるといいかもしれません。

 また、それなりのお値段がするのは内容もしっかりしていますが、分厚いものが多いですのでちょっと手が出しにくい人もいるかもしれません。そういう人は1000円以下で買えるような本を読んで、そこに出てきた気になった用語をネットとかで調べてみるとかそういうやり方でもいいと思いますよ。検索するにも用語を知らないといけませんから、それを知るためにまずは本から始めるのもいいでしょうね。解説の中身が間違っていても、いくらなんでも基本的な用語の名称そのものが間違っているとかはそうそうないでしょうから。

 動画も同様です。実銃の構造を解説したものや射撃の動画は今や沢山ありますが、それらにしても必ずしも正しい説明が行われるとは限りませんから。

 例えば撃った時の感覚や使用感なんてその辺の店から買ってきた一般人と日常的に使う軍人とではぜんぜん違うでしょうし、同じ銃弾でも威力や飛距離は弾頭形状や弾頭重量などでも変化しますので一種類の銃弾からではその銃弾だけのデータしか取れないですし。それについては丁寧に使用する弾は弾頭重量◯◯グレインの形状はなんとか、と記載してくれているものもありますからそういうところのを参考にするといいかもしれません。

 特に動画は銃の分解整備など構造の説明や実演射撃を見られたりするので、資料として使うにはかなり有効です。ただこちらも数は膨大なので、より情報を精査する必要があるでしょうね。

 

 銃の外観や仕様による誤解にも注意が必要です。ゲーム・漫画・映画・実際の写真・書籍・トイガンその他諸々で見たから俺はこの銃の細部のパーツまで知ってる、一目見れば分かるし性能も把握してるってなっちゃうのはよくないですのでこれも気をつけましょう。

 拳銃にしろライフルにしろ、日々改良されていくのが常ですから、◯年前まではこういう仕様だったけど、今は改良されて変わってるよというのはよくあることです。その際に外観がガラッと変わるものもあれば見分けつきにくいくらいちょっと変わったかなーくらいのものもありますし、ぱっと見ただけじゃあ判断つきにくいものも多々あるので似てるけど違う銃だった、似てないけど同じ銃です等などそういうこともあるかもしれません。

 しかも、社外製パーツが組み込まれていたとすれば銃の性能も変わりますし、形なんて言わずもがなです。銃のレシーバーやハンドガードが民生品に変えられてゴツくなってるとか、弾倉が変えられて本来30発の銃が40発やら100発撃てるようになってるとか、銃身が高精度の物に変えられていて同じモデルより精度がいいとか。

 あの映画ではこういう外見だったのにこの漫画だと違う!これは間違ってる!ってすぐ考えちゃう前によく確認しておくことが大切ですね。同じ銃でも型が違ったり改造されているだけかもしれません。特に最近の銃は拡張性が高いので、見分けるのが困難になってきてます。特にAR-15系。

 本とかに載っているものの多くはおそらく基本モデルの性能とかデータでしょうし、同じ名前の銃だとしても全てがそれに当てはまるわけでもありません。軍用・民間用で仕様も違うでしょうし、狩猟仕様だったり競技仕様だったりで性能は当然変わります。

 そもそも、意外に銃って派生型とか多いんです。民間向けにだけ製造されているものとか軍用もあるけど民間バージョンもあってさらにその中で競技用とか狩猟用とかで分かれてるとか、ライセンス生産で別のメーカーが製造してるとか。同じ銃だけど◯◯モデル~みたいな派生型がたくさんあってそれを紹介するだけで本一冊くらい作れそうな銃すらありますからね。特にAR-15系。


 銃なんて今や世界中の国が製造しているわけですから、当然種類も相当なものですし日増しに増えています。ゲームや映画だと同じような組織同じような銃ばかりが登場しがちなので、あっこれ見たことあるやつだ分かる、すごい私たくさん知ってる詳しい!と思い込みがちですが、案外自分が知っているのなんて、全体の数%程度かもしれませんよ。

 例えば動物に置き換えてみるとしっくり来るかもしれませんね。犬なら柴犬とかレトリバーとか、よくテレビに映ったりするからおそらく殆どの人が知っているでしょうけれど、犬の種類を紹介する本を読むなりネットで検索するなりすると結構知らない犬ばかりで驚かれるとおもいます。何だよアラスカンマラミュートってただのハスキーじゃねぇか、とかオーストラリアンシェパードってどこがシェパードなんだよ俺が知ってるやつとぜんぜん違う!みたいな感じに。これが銃ならC7ってなんだよM16じゃねぇか、てな風になるわけで。世界や国の数だけ生まれるものがあるわけですから、普段から目にする機会のあるものなんて、全体の極々一部でしかないんです。だからその一部の世界だけで物事を考えてしまうと、視野も思考も狭くなってしまいますよ。


 一つの例だけを知って、それをすべてに当てはめてしまうことが誤解を生む原因になります。これってこうじゃなかったっけ?と少しでも疑問が浮かんだら、いいや絶対にこうだ!となるのではなく一息ついて調べなおしてみてはいかがでしょうか。

 もしかしたら、あなたは間違って覚えているかもしれませんよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 久方ぶりに読ませていただきましたが、変わらず親切で読みやすい内容がありがたいです。 今回は特に66部についての感想です。 雨宮さんがおっしゃる通り、全ての趣味(あるいは専攻的学習)は一生かか…
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