表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

voice

作者: 三月うさぎ
掲載日:2013/01/16

「どうかした?」


「ううん、ちょっと…誰かに呼ばれた気がして」


「嫌だ。私だけを見ててよ」


「もちろんだよ」


(………)


だけどやっぱりだれかが僕を呼んでいる。


「行かなくちゃ」


「待ってよ。どこに行くの」


(…こっちよ、こっち……)


「今行くよ」


「待ってよ、私を置いていかないで」


(………早く…来て)


「君は誰なんだ。どうして僕を呼んでいるの」


(………)


声が僕を呼んでいる。


早く、早く行かなくちゃ。



ギィィ、バタン。



扉を開けて、



ギィィ、バタン。



歌が聞こえる。



(来て、来て)


(早く来て)



「君が僕を呼んでいたの」


(ええ、そうよ)


(会いたかったわ)


(だって私)


(とてもお腹が空いていたもの)


「僕は君に食べられるんだ?」


(嫌?)


「そうだね」


「きっと君のお姉さんが嫌がるから」


「また盗み食いしようとしたのね」


(お姉様)


「悪い子ね」


(今度の人は躾ができているのね)


「貴女にこの人は渡さないわ」


「私だけのものなのよ」


「私のとっておきのごちそうなの」



「ねえ」


「私だけを見てて」



君と口づけを。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ