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7話

 イヨ・カリン 座って待つ

 ユキ IN


ユキ   「カリンちゃん、久しぶりー。あっどうも、ユキと申します。イヨさん、」

 ユキ 名刺を出す。

イヨ   「すいませんね。今の仕事についてから、名刺を使うことがないものですから」

ユキ   「気にしないでください。それよりも、カリンちゃん?知りたいことを教えてあげるから、このカフェに来てと言われたけど」

カリン  「私のお父様、タイヨウ社長の悪事について、私が幼い頃から聞きたがっていたじゃない」

ユキ   「もしかして、教えてくれるの?」

カリン  「ええ」

イヨ   「幼い頃からそんなこと聞いていたのか?」

ユキ   「昔、タイヨウ社長一家の幸せな様子について記事を書いたことがってね」

カリン  「その時、お父さんは何か悪いことしてない~?って聞き出そうとしてたくらいだから」

イヨ   「幼い子に何てこと聞いてるんだよ」

ユキ   「えへへ、その頃は未熟だったなー。今でも変わらないけど。でも、今になって教えてくれるなんてどうしたの」

カリン  「それを話す前に確認させて。私はタイヨウを社長の座から引きずり落としたい。そのために協力してくれる?」

ユキ   「いいね!もちろん協力するよ」

イヨ   「こんなに軽い奴が頼りになるか心配なんだけど」

カリン  「ホントにいいの?命を落とすかもしれないのよ」

イヨ   「そうだ。タイヨウにはヒガサと呼ばれる凄腕の暗殺家もいるんだ。それに狙われるかもしれない」

カリン  「何それ。初耳」

ユキ   「ヒガサね。もちろん知っているわよ。でも、私はここに来る前に覚悟を決めてきたわ。引き返すつもりはない」

イヨ   「どうして、そこまで」

ユキ   「それはここにいる私達、三人同じでしょう」

イヨ   「正義のために」

カリン  「復讐のために」

ユキ   「太陽に奪われた星々の光を私達が取り返すのだ」


照明暗転

ユキ、カリン、イヨOUT

 SE 通知音

 照明FI

タイヨウIN

カリン  「タイヨウ社長の娘。家出だって」

アサ   「誘拐じゃなかった?」

カリン  「虐待を隠すための言い訳らしいよ」

ユキ   「俺は前々からアイツは怪しいと思っていたんだ」

イヨ   「横領、パワハラ、賄賂の証拠が見つかったって」

 ハケに居る人たち、がやがやざわざわ

カリン  「あいつを社長の座から引き下ろせ」

 タイヨウ 両手を叩く

タイヨウ 「どいつもこいつも」

イトカワ IN

イトカワ 「社長、ネットが大変なことに」

タイヨウ 「根も葉もない噂だ。放っておけ」

イトカワ 「横領・パワハラ・賄賂の証拠が見つかったと」

タイヨウ 「放っておけと言っているだろうが。私は横領もパワハラも賄賂も殺人も何もやってない。そう、何も。清廉潔白、人にやさしく、自分に厳しい娘を失くした悲劇のヒーロー。分かったか」

イトカワ 「はい。申し訳ありません」

タイヨウ 「そんな事よりも、だ。次の買収は上手くいきそうか」

イトカワ 「つつがなく」

タイヨウ 「頼むぞ。テレビ、新聞、出版物、そして残るはSNS。この情報社会を司るのはこの俺だ」

イトカワ 「社長、これからどこへ」

タイヨウ 「愛すべき私のセミナー受講者の為に、簡単に成功できる秘訣を教えてやりに行くだけさ」

イトカワ 「総理との会談前には帰ってきてくださいね」

 タイヨウOUT

 イトカワ ため息

タイヨウ 「怪しい動きをしたらどうなるか分かっているだろうな」

イトカワ 「嫌だな。そんなことしませんよ」


 照明暗転

イトカワ OUT


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