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5話

 記者板付け

 照明明転(記者会見)

タイヨウ IN

タイヨウ 「あんなにも可愛くていい子は他にいない。もし誘拐なら幾らでも払う。だから、カリンの命だけはどうか」

記者   「事故で奥様が亡くなり、その後1人で育ててきた大事な娘さん。不安な気持ちは痛いほどわかります。数年前までは親子仲の良さでよく番組でも取り上げられていました。最近はあまりそういう姿を見られなくなったとのですが、何があったんでしょうか」

タイヨウ 「ええ、数年前から病気がちで部屋にこもってばかりいました」

記者   「では、ご自宅に侵入された可能性が高いと」

タイヨウ 「まだ、そうと決まったわけではありませんがね。気分がよくなって、外の空気が吸いたくなったのかもしれません。しかし、あの子が何も言わずに出ていくなんて。いづれにせよ、危ない目にあっていたら……そう思うと、夜も眠れません」

記者   「ちなみに、最近蔓延っている、大洋グループの反社会組織との癒着という、噂に関しましてはどうお考えですか」

イトカワ 「時間ですので、今日の会見はこの辺で」

 イトカワは記者の言葉を遮る。イトカワ・記者OUT

 照明変化(タイヨウの精神世界・怒り)

タイヨウ 「ああ、もう。どいつもこいつも使い物になりやしねえ。買収した中小企業の奴らにデモを流されたから、火消しを行わなければならない。治安自治組織とかいう連中に、娘のカリンを殺すように命令したのに、もうすっかり溶かしてしまったなどと抜かして、死亡確認がとれやしねえ。あれ程、死体は残しておけと命じたのに。一体どれだけの金を積んだと思ってる」

 照明変化(恐怖)

タイヨウ 「いや、あの悪魔の事だ。組織の奴らをうまいこと口車に乗せて、かくまってもらっているに違いない。早く見つけ出して、殺さなければ、私が殺される」

 SE ノック・扉を開く音

 照明変化

 イトカワ IN

イトカワ 「社長、次の計画についての会議が始まります」

タイヨウ 「ああ、他の者たちは?」

イトカワ 「丁度、ご到着なされたところです」

タイヨウ 「分かった。すぐ行こう」

 タイヨウ・イトカワ OUT


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