地球防衛軍が異世界転移します!?。執念の陸軍隊長の記録。
我々は地球防衛軍だ。地球を防衛する事を任務としていた。
全ては、あのクソ◯郎の未確認UMAのせいで。
我々の運命は終わった。ここは天国か?
何も見えないぞ、確か、爆撃が起きて?
隊……長……お……き……て……。
これは、確か、一等兵の声か?
伍長はどうした?皆は?どこだ!?
ピーピーピーピー。隊長ノ心肺停止ニヨル。信号ヲ受託。コレヨリ、自動再生ヲココロミル。
バシュ!
バシュ!
バシュ!
プロテクターアーマー自動再生プログラム。完了。
ごはっ!ここは、ど、どこだ?
皆はどこだ?ここは天国か?
隊長!ご無事で何よりです!
一等兵!伍長!お前たち無事だったか!
数人の兵士たちが隊長を円に囲んでいた。
隊長は起き上がり、人数の確認をする。
生き残りは私と合わせて10人か、大分減ったな。
各自!持ち物点検だ!
一斉に敬礼して「イェッサー!」と応える。
バックパッグをおろし。武器確認開始。
小型ビームガン。機械式ワイヤーガン。小型自動型爆弾。遠距離組み立て式スナイパービーム銃。
ビーム弾倉100発。ワイヤー弾倉50針。大型弾倉30発。
よし、次は防御に使える装備の確認だ!
一同「イェッサー!」と応える。
各自、身体を触る。地球防衛軍プロテクターアーマー。
光学迷彩。心臓停止自動回復機能。筋力増大アシスト機能。
10人は異常ないか徹底的に調べる。
そして隊長に向かって一斉に敬礼して「異常なし!」と答える。
よし!よく聞け、ここは何処か、分かる奴はいるか?
すると一人の兵士が答える。
我が祖父が言っておりました、まだ地球が緑豊かな時に、ある『小説』『漫画』『アニメ』の中に……。
よい、続けろ!許可する!
イェッサー!
人が『転生』『転移』して別の世界に行くのだと!
あれは、確か2026年の人類が体験したのだと!
2026年だと?今から『974年前』の時代か!
ここは『異世界』と言う、世界なのかも知れません。
なぜ、そう断言できる!?証拠はどこだ!!
すると兵士たちが一斉に人差し指で上を向ける。
ん?どうした!?なぜ全員、上をむ……!?
ば、馬鹿なぁ!つ、つ、月が3つだとぉぉ!
一等兵が隊長に提案する。
隊長、ここは『砂漠』みたいですね。
先程、光学迷彩を使って偵察に行きました。
近くに『街』を見つけましたが……。
どうした?話しを続けろ、許可する。
イェッサー!!
言葉は理解出来ないのですが、剣を持ってる不思議な生物を見つけました。あと、『杖』らしき者さえも。
摩訶不思議な生物も見かけたのです。
摩訶不思議な生物だと?
人の形をしてながら、頭にフワフワ耳とお尻辺りにフワフワ尻尾みたいなバケモノを見つけたのです。
未確認UMAか!我々は奴の星に来たのか!!
各自!光学迷彩を使え!ここから移動するぞ!
兵士たちは敬礼して「イェッサー!」と応える。
10人の兵士たちは移動を開始した。
全員が光学迷彩を使ってカモフラージュしている。
この光学迷彩はお互い隊員同士ならば認知出来る。
すると隊長が腕をあげて「止まれ!」の合図を送る。
見ろ!あそこにも未確認UMAがいるぞ!!
長い耳の「人間もどき」だと!未確認UMAは人間にも姿を変えられるのか!
隊長……!地球は、この未確認UMAで汚染されたのでは!?
だが!?核戦争と私は教科書で育ったぞ!?
みろ……!あそこにも、い、いるぞぉぉ!!
あの小さな人はなんだ!子供か!?子供なのか!?
未確認UMAの子供に間違いありません!
奴らは……ここまで……計策していたのか!
撤退!数が多い!撤退するぞ!
イェッサー!!
そして道中。遭遇してはいけない者に出会う……。
隊長―――!前方に未確認UMAです!
な、な、なんだぁ!あの未確認UMAは!
地球防衛軍の前に『ただのスライム』が現れた!
兵士たちは慌てる。武器を構える。
落ち着け!確実に狙え!一斉射撃だ!
ファイヤー!撃て撃て撃て!
ズビューン!ズビューン!大量にビームを放つ。
無数の光の直線が『ただのスライム』に直撃する。
『ただのスライム』は灰になる……。
だが次の『ただのスライム』が現れた!
隊長ー!無理です!効いてません!
撤退しろー!撤退だ!命を無駄死にするな!
どこか『廃墟の巣』があるはすだ!そこまで撤退だ!
兵士たちは一斉に「イェッサー!!」と応える。
こうして彼らは『異世界』の事を知らない。
ここを『未確認UMAの惑星』と勘違いするのでした……。
ただのスライム『……………?』
完。
貴様を殺すまで我々は永遠に『地球防衛軍』なのだ!
別世界に来ようが!部下の仇を取る!
アメリカ合衆国の地球防衛軍、隊長なのだからな!