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怪報告───2024下半期

作者: たぶれっと



7月雑記


白のワンピの双子の女児

普通に考えてナイ、だから妖精かなんか


電柱の横から1つ目のなんか

モンスターファームのスエゾー、黒

センサー反応なし、スルー



7月8日

夜明け。

ゴミを出そうとすると、母親も起きてきた。



「家の南から女の喋り声うるそうて、眠りにくかったわ〜」


「最近、夜にアホみたいな奴がおるからな!」


モゾモゾと寝ぼけながら喋る母親。

それを聞いて努めて普通に返したが、なんだか嫌な予感がした。

ゴミを持ち、玄関を出ると猫がいた。


白いフワフワとした毛並みで、この辺で見かけた記憶にない良いトコの猫のような品を感じる。

そして、何かただならぬ雰囲気を纏いその眼光は鋭く、道の真ん中に鎮座して微動だに動こうとしない。


そして向こうを見ているが、その視線の先を見てみた。

…………母親が、話し声が聴こえた方角だった。

そしてその方角には、マンションがある。


いつも見る風景の一部のはずのマンションからは、何も視えなかったけども厭な印象を受けた。

少しすると、猫さんはどこかへ行ってしまった。



雑記


夜明けの雷鳴の中、手押し車のカラカラ押す音がする


寺は無いのに、ゴーンと鐘を突く音がする


部屋の天井の一点が朱く鈍く光る

骨壺の蓋がずれる音がした


商店街でデカいアンモナイトを視る

電線にデカい胡蝶蘭が咲いている

外からドラムの4ビートの音



7月23日




家の門扉を潜り路地にでると車の下からトラ猫が横切るように消えた。

今のはくっきりはっきり視えて消えた。

この辺猫多いからそういうのもあるか。

尻尾の数は視えなかった。



この暑さでせめて日陰にと、毎年夏になれば自転車を無人の駐輪場に預けに行く。

ここで前に爺さんをチラ視してるのだけども、厭な感じはしなかった。

カフェオレの差し入れをしたものの、「違う」との意思だけ受ける。

ブラックを供えたら意思はなかった。

いいのか悪いのか、趣味は合わん。


駐輪場の同じ場所に黒ずくめのスーツの男をチラ視する。

人替わったようで、随分慇懃な印象。

好かないけどもブラックを供えた。

文句は無いようだ。

色は死神だがあんなにはっきりとした形ではなかったし、受けた印象も違う。



買い物を終えて家の路地。

ピシッとした白のワイシャツにスーツの老人。

凛とした印象の爺さん。

前にも同じ場所で見た人だ。

会釈をして挨拶を交わす。


帰って母にその爺さんのことを喋ると、この近所にそんな人いたか?と、訝しまれた。

あれ。

余りにも違和感なかったから、近所の人やと思った。

いつも同じ方向向いているなーぐらい。

まあ、そうであったとしても厭な感じなかったし悪い人やないやろ。



辻角で視るのが多い。


八尺様、たまに視る婆さん、メタルな未来モノ、片輪クルマ。

同じ場所で視るけども、道が交差するから色々通るのか。




灼熱の中、海岸へ行く。

海へ行くと癒される感じがするけども、本来そんな趣味は無い。

海水で塩やから無意識にお祓いのつもりで行った気もしてくる。


雑記


地下鉄のプラットフォームの端からお婆さん

ゴミ箱の影にお婆さん、スッと消える

もてるね、どうも。


昼間の街道を歩くと、コンクリの壁の足元ら辺に、鳥居のマークが小さく描いてある

なるほど霊道なら合点がいった


8月雑記


だから巫山戯ようか

どちらでも同じことさ──


秋津の赤トンボを視る

縁起よし



妖怪ぶるぶる


疲れ果ててバタンキュー。

くうっ、と寝る。




(よう)

…………。




起き抜けに、透明でクラゲのような透明な人形が、おはようしてくる。

起き抜けはズルいな…………気が抜けてんだから。

視間違いとも言えるけども。

調べる。

怪火とかよりも、やはりぶるぶるが1番視た目が近い。

臆病神で、人を臆病にするか………

なら、臆病風に吹かれないように気をつけないとな。

張ってかないと。



9月雑記

本当に淋しい時は一人

割り切るしかないけども、ひっそりと影にいる


窓の外から怪光

蛇笛の音


白いマスクの聖者が微笑んだ


左眼の上から光と共に銀の槍が降る

綺麗で刃渡りの長い〈大身槍〉日本号が1番近い…………まぁ聖なるナニカ


蝶々をやたら見るので仏壇にお供えをした


10月雑記


風呂場の脱衣場で幼児が走る

たまにある


ガラスに映る自分の肩に、九印が乗っている

うしおととら?


呪いに限らず、嫌な空気を感じたので下ネタを呟いてみたら、流れが止まった。

使える。



シュムナ

また、うしおととら

霧の怪

亡魂

胡乱を纏えば晴れる


虎薬師

黄色の小さい虎

病苦から救うとある


四足歩行の針金細工の動くもの

メタルボディの人サイズの針金細工

空を飛ぶ宝船


極楽鳥が鳴く

人に好かれるよりはいい


喫茶店の番台に、ニコニコ笑う茶坊主

良いことがあったようで、長者さんに会えたようでなによりだ


視えるのは血縁の素養らしい


禍々しい笑顔のいつかの福神さん

ただし灰色になっていた

神無月の10月

留守番をする神さまもおり、恵比寿さまがそうらしい、まんまやった


雨降りの長夜、いつかのレイニーデビルを思い出して、アイツの雨が止むのを祈る


多分ドッペルゲンガー。

無視した。


11月雑記


体調悪し

エンラエンラが元気付けに様子を見に来た


べとべとさんの気配のみ


剥げた人が自転車に乗っている

消えた

ぬらりひょん?

悪い気配だった


再度 エンラエンラ



自転車と壁の間に黒い傘

傘の柄が下で掛けてないし、立て掛けてもいない、立っている、足も目も腕も無いけど、からかさ小僧か。

奈良の妖怪


12月雑記


キーウィが視える

マオリ族の伝説で、自己犠牲の鳥


緑の八尺様


赤いちゃんちゃんこを着たニコニコ笑うお婆さん、破魔らしい


目の端に黒い影、正面にぬっペ坊


邪魔者を喰らう

天に引き渡す


幽霊が2人か3人か


呪いの鬼を殺す


以上。

まあ視るのも減ったね。

やれる事も増えたけど。


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