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第9話 消えゆモノ。新たな脅威と覚悟!

何時まで経っても現れない白馬に乗った王子様…。そんな世界に飽きた。何も変わらない退屈なこの世界に飽きた。そう思っていた主人公雷葉 聖〔らいは ひじり〕に突如として起きた変化。それは、彼女が願った新たなる人生の幕開けだった。

慌ただしかった一日が終え、迎えた次の日。


城内がなにやら騒がしいことに気が付きシャルと聖が互いに目を見つめて状況に追いつけない様子でいた。


扉の外から聞こえてくる声を聞く限りでは...


()()()()()()()()()()()()()()()()()姿()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という事だった。


「一体何があったんだ?()()()()()()()するなんて...」


「確かあれよね。相当な傷を負っていたはずよね?それなら、あまり遠くまで行ってない可能性はあるよね。」


「確かにそうだね…シャル。僕たちも探すの手伝おう。」


聖とシャルも従者さんたちと協力して、執事の孔明さんの捜索をすることに...


従者さんたちは、城内を重点的に…


聖とシャルは、城の周りを探すことに…。


「孔明さん!!居たら返事してください。」


「孔明?何処に居るの?私の声が聞こえたら返事して~」


二人で、声を出しながら城の周りを端から端まで見まわし探したが...


一向に孔明さんが見つかる気配はなく。


ついには、城の周りを一周してしまっていた。


一方その頃、従者さんたちは城内を一部屋一部屋毎に‘‘孔明さんいますか?‘‘と声出しをしながら、探し回っていたのだが...


こちらも見つかる気配はなく一体どこに行ったのだろうか?と従者さんたちは首を傾げていた。


最終的に…場内と城の周りを探しても彼は見つかることなく一体彼は、負傷した身体で何処へ行ったのか見当もつかない状況になってしまったのである。


そして、その日の夜になっても彼は戻ってくることもなく一日が過ぎ去ってしまった。


明くる日の昼過ぎ…。


聖は、シャルに呼び出されてシャルの部屋に来ていた。


「聖。貴女の能力で孔明を探せたりできるかな?もしできたらお願いしたいんだけど…。」


「わかった。ちょっと今やってみるね。気配探知【プレゼンシ・ディテクション】」


聖は、能力で辺りの気配を探る...


だが全くと言って彼の気配を見つけることができなかったのだが・・・


逆に脅威になるものを見つけてしまうという事が起こった。


「うーん…。全然気配をキャッチすることができないね。僕の能力で探知できる距離が半径三㎞が限界だから…それでやってみたけど孔明さんの気配はないみたいなんだけど、逆に僕たちに対して脅威になりえる存在の気配は見つかったよ。」


「え?マジで言ってるの聖?急いで連絡しなきゃ...」


聖の反応に驚き少し冷静ではいられなくなったシャルは、自身が指揮する軍に新たなる脅威が現れたから調査してほしいという旨を連絡する。


その間にも、聖たちの脅威になりえる存在は少しずつではあるが、このディオサプラ王国へと近づいてきていることが分かる。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()というがピリピリと肌に直接的にまるで、電気信号みたいに伝わってくる。


それから、一時間も経たないうちにシャルが総括する軍からの一報が入った。その内容は...


()()()()()()()()()()()()()()()()”が接近してきているというものであった。


聖は、驚いた。


勿論の事シャルも驚いていた。


なんせ、八岐大蛇の様なヒュドラのような怪物となると一筋縄ではいかない存在だと共通認識でお互いの心にそれがあったからである。


相手は、それなりに強力で今までに戦った相手より強いというのが目に見えていた。


そこへ、もう一報報告が入る。


調査に向かっていた軍の内八割に相当する人数が敵が放ってきた毒息(ポイズンブレス)にやられてしまい。


軍が事実上壊滅的と言う窮地に追いやられている状況になっていたからである。


そんな知らせを聴いた聖は一刻も早く敵の侵略の阻止とディオサプラ王国に被害が出ないようにする命令をシャルから受ける。


「聖。これは私からの命令よ。私の総括する軍の救護とこのディオサプラ王国に敵が侵略するのを阻止をお願いするわ。勿論安全第一で任務遂行して帰還よ。」


「承知致しました。」


「決して無茶はしないでね聖。貴女は昔っから何かと無茶するんだから…心配よ。」


「勿論、無茶はしないさ。僕がシャルを護らないで誰がシャルを護るんだ?僕は、僕は、もう昔の僕ではないよ。シャルに護ってもらっていたあの頃の弱い僕じゃない。」


「そうね。貴女は成長したよ。私が護っていた頃と違って、強くなったよ何もかもね。だからこそ言わせて...気を付けて行ってらっしゃい聖。」


シャルは、聖を抱きしめて一粒の涙を流した。


そして聖は心に誓った無茶はしないけど、シャルをこのディオサプラ王国を決死の覚悟で護りきってみせると…。


そんな思いを胸に聖はシャルが総括する軍の居る場所へと歩みを進めた。


これが、聖の秘かに思っている気持ちや価値観。


そして本当の自分との戦いになると出発時点の聖には想像すらも付かなかったのであった。


      ―ディオサプラ王国より北に三キロ離れた荒野―


シャルが総括する軍はほぼ壊滅状態になり僕、聖が到着するのを今か今と待ち続けながら敵からの攻撃をギリギリのところで回避して時間を稼いでいた。


軍には、救護班もいるがその中の何名か敵からの攻撃を受け救護はおろか戦闘にすらも出られない状況になっていた。


そして、敵の攻撃が軍隊長に当たりそうになったその瞬間...


一筋の閃光と共に僕、聖が到着する。


「遅くなり申し訳ございません。軍隊長さん。後は僕がどうにかしますので...負傷者の手当てとここから少し離れた場所への退避をお願いします。」


軍隊長は聖のその言葉に安心をしたのか、速やかに軍に退避命令と救護命令を出して少し離れた場所へと避難していった。


そして、聖は敵の姿を目の当たりにして驚いた。


なんと相手は...猛毒持つヒュドラだったのだ。


そんな奴が相手だとわかった瞬間、聖はつい苦笑いをしてしまう。


「これは...不味いかも。だけど、シャルからの命令を受けて来たんだ。ココで引くわけにはいかない。例えどれだけ相手が強かろうと僕は勝ってみせる。」


ボソッとそう呟いた聖は、臨戦態勢を取ってやらねばいけない戦いへと足を踏み入れることに...

聖〔ひじり〕は、シャルスタ王女の秘書を務めるのと同時に彼女の警護もすることになるのだが、聖とシャルスタ王女に降りかかる数々の試練を乗り越えて行けるのであろうか…。

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