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第2話 シャルの思惑?と僕に秘められた力

何時まで経っても現れない白馬に乗った王子様…。そんな世界に飽きた。何も変わらない退屈なこの世界に飽きた。そう思っていた主人公雷葉 聖〔らいは ひじり〕に突如として起きた変化。それは、彼女が願った新たなる人生の幕開けだった。

シャルスタ王女と一緒に食堂へと向かった僕...


聖は、思いがけない出来事に巻き込まれた。


食堂の扉を開くと・・・


“”パンっ“”とクラッカーが鳴る音が響き渡る。


聖は思わず驚き言葉が漏れてしまった。


「え?何事?」


その反応を見たシャルは、くすくすと笑い聖に向かってこう呟いた。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」


そう言われた聖はまた涙が溢れそうになったが・・・


何とか堪えてネオフェイ家の熱い歓迎を受けた。


()()()()()()()()()()()()()


こんなにも暖かく異世界の住人である僕こと聖を迎え入れてくれるという事が…。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


そうして、ネオフェイ家の皆から熱い歓迎を受けたその日の夜、僕はシャルと話した。


今までの事を包み隠さずに赤裸々に...


「ありがとうシャル。こんな僕を雇ってくれて。感謝してもしきれない程だよ。」


聖は、シャルに感謝を伝えた。


すると、シャルからあることを言われた。


「そう言ってくれると嬉しいわ...実はね聖。わたくし…いや私…。寂しかったんだよ。幼稚園を卒園してから、ずっと聖に会えなかったしもう二度と会えないんじゃないかなと思っていたけど、こうして再び会うことができて私嬉しいよ。」


そう言うとシャルは、涙を流した。


それを見た僕も涙がつい溢れてしまった。


その後は泣きながら二人で、語り合い気が付けば日付が変わる少し前位になっていた。


シャルは、それに気が付くと僕に囁くようにして呟いた。


「もう零時になるわ。今日は、私と()()()()()()()()。」


そのシャルからの言葉に少しドキッとした聖。


一瞬心臓が飛び出しそうになったが、何とかそれを抑えて僕こと聖はシャルと一緒のベットに入った。


シャルは、僕に久々に会ったからか分からないけど、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()して僕は・・・


理性が吹き飛びそうになりながらも、心の中で念仏を唱えることで心を落ち着けて無事寝ることに成功した…。


そうして迎えた次の日の朝。


空は雲一つなく晴れ渡り暖かな風が優しく吹いていた。


時刻は朝七時を迎えようとしていた頃身体の重さで目が覚めた。


すると、僕の身体の上にシャルが跨って一言。


「おはよう♡聖。」


“ハッ“とその言葉で飛び起きるとシャルは、勢いよく飛ばされてベットから落ちてしまった。


「いやん♡聖ったら朝から激しいわね。もう♡」


そんな言葉を口にするシャルに僕はナニかが張りそうな感覚があった。


まぁ、張りそうなものなんてないんですけどね…。と心の中で呟き。


シャルに対して、一言‘‘ごめん‘‘と謝りシャルを抱き起したが。。。


シャルは、何故か僕に抱き着き


「ねえ聖♡このまま食堂へと連れていってよ。」


その言葉を聞いた僕は一言


「酔ってる?まさか昨日の食事にお酒入っていた?」


その反応が、気に食わなかったのか聖から離れるとシャルは、頬っぺたを膨らませて


「聖のバカ...」


そう呟き部屋を出て行ってしまった。


聖は、その後を追うようにして食堂へ向かった。


食堂へ着くと既にシャルは、朝食を食べていたのだが...


僕が来たことにも気付きもしない程食没していた。


それはもう山の様に盛られた料理をバクバクと無心で食べて自分の世界に入っていたのだ。


僕は、少し離れた席に座って運ばれてきた朝食を食べた。


久々だ作ってもらった料理を食べたのは...


そう心で呟きながら食べていると朝食を食べ終えたシャルが僕のところまで来て耳元で


「聖。三時間後、裏庭に来て。そこで貴女の技能試験をやるわ。」


そう呟いてシャルは、自室へ戻っていった。


僕は朝食を食べながら技能試験か...


なんて心の中で呟きながら先程彼女が居た席を見て驚いた。


なんと、山の様にあった朝食が平らげられておりなおかつ椅子も元通りに戻してあることに感心していた。


シャルは、幼稚園生の時から作法を熟知していて他人に対しての気遣いなどを理解していた。


そんなシャルが何故あのような行動を取ったのかが謎に思ってしまった。


だが、技能試験とは何をするのだろうか?


という事ですぐに頭がいっぱいになっていた。


三時間という時は、瞬く間に過ぎ去り僕は、シャルに言われたとおりにネオフェイ家の裏庭へとやって来た。


そこには、シャルと執事さんが何やら忙しなく準備をしている姿が見えた。


「聖。来たわね。早速だけど、技能試験やるよ。」


僕が、裏庭に着いた瞬間シャルと目が合い開口一番に言われたが僕は技能試験とは一体何をするのかとシャルに尋ねる。


「シャル?技能試験って一体何するの?」


その言葉を聞いたシャルは、僕の傍へと駆け寄り内容を説明し始める。


「技能試験はね…。まだ開花していない自身の能力を引き出したり得意分野を見つけ出したりすることをするかな?テストじゃないから安心して挑んでね。」


そんなシャルからの説明を受けて少し心に余裕が生まれた僕は内に秘めていた力を目の当たりにすることになるのであった。


それはすぐに起きた。


しかも執事さんと何故か戦いをする事となり聖は遠慮気味に戦っていたのだが...


執事さんからの手加減はしなくても良いという言葉を受けて僕は僕なりに全力を出そうとしていた。


「では、遠慮なくいきます。」


聖がそう言った瞬間だった。


僕の周りを謎の光が包み込む。


その姿を見たシャルは驚き一言。


「聖?貴女その力は?」


シャルに言われたが僕自身今起きていることに理解が追い付かず訳も分からない状況下に陥っていた為思わず言ってしまった。


「分からないんだ。だけど、()()()()()()()()()()()()()()()()()はあるんだ。」


聖のその返答にシャルは頭を悩ませていたが・・・


それは執事さんも同じような感じであった。


だが、執事さんはそんな状況になっても戦いは続けると判断を下し僕は改めて戦いを再開した。


執事さんに向けて突撃する僕であったが、執事さんは何かを察知して僕の攻撃を受け止めるが僕は追撃を繰り出す。


‘‘うっ‘‘と小さな声をあげると執事さんは後方に少し飛ばされた。


そして執事さんは


「この様な力が...」


そのようなことを小さな声で呟くと執事さんは来ていた上着を脱ぎ指をパキっと鳴らすと僕の方へと飛んできて僕に対して重い一撃をお見舞いする。


「なんて力なの・・・」


僕はそれしか呟く余裕しかなくあっという間に後方にある木に打ち付けられそのまま地面に倒れる。


そんな場面を見たものだからシャルは慌てて僕の傍に駆け寄り僕を抱き起すと執事さんに向かい


「ちょっと本気出しすぎよ。もう孔明の馬鹿…。」


シャルのその言葉にすぐさま反応して声をあげる執事の船李孔明(せんりこうめい)さん。


「申し訳ございません聖様。シャルスタ王女。私としたことが手合わせ程度の戦いでつい本気を出してしまい。」


孔明さんは、深々と頭を下げては謝罪をするという繰り返していた。


その状況にシャルは


「もういいわ。頭をあげなさい孔明。誰だって間違いを起こすのだから貴方が決して悪いってわけじゃないわ。」


と言って宥めていた。


だが、僕はこの自分を包み込む光が何なのかを全く理解しておらずとりあえずと言う事で近くにあった木を思いっ切り殴ってみることに...


するとメキメキと木に亀裂が入りどさっと音を立てて生えていた木が倒れてしまった。


『えっ?』


シャルと執事の孔明さんが同時に呟いた。


その二人の反応に僕も「えっ?」と返答してしまう。


こうしてどんな内容の技能試験だとも言えない技能試験?を終えた僕。


部屋に戻る際にシャルに「聖って本当に謎な力持ってんのね。」


と言われたが僕は「うーん…。よくわからないけどまぁ…そのうちどうにかなるでしょ。」と返答したが...


シャルは何かを理解したかの様に


()()()()()()()()()()()()()()()()。」


そう言って自室へ戻っていったシャル。


僕も自室へ戻ってから先程のあの光はなんだろうかと色々と考えたりしたが・・・


思い当たる節が無く更に深く考え込んでしまう事となった。


こうして終わった平和な一日…


だが、その裏ではなにやら不穏な動きが見え隠れしているのであった。


聖〔ひじり〕は、シャルスタ王女の秘書を務めるのと同時に彼女の警護もすることになるのだが、聖とシャルスタ王女に降りかかる数々の試練を乗り越えて行けるのであろうか…。

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