薬草採集side トクサ
それから俺は、最初の依頼におすすめと言われた、薬草採集を受けて、冒険者ギルドを出た。
お、そういえば、この街の名前を知れた。
王都ローヤルメトだって言っていた。
これを幼馴染に共有しようかな。
そう思って、チャットを開く。
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▶︎お金の価値観は、ざっとだけど前世と変わらず。
出店のホットドッグが150ウェンくらい。
(お金の単位はウェン。₩150と書かれることが多そう。)
▶︎俺も確認できた。
神に貰った通り、お金の種類は基本硬貨。
1万ウェン玉が最高額。
あとは、5千、千、5百、百、50、10、5、1ウェンずつある。
が、高い買い物(ホテル代など)は大体の所がオマケしてくれて、細かいのは払わなくて良さそう。
▶︎ナイス情報。
▶︎あと、この街はローヤルメトって言うらしいよ。
▶︎サンキュ。地味助かる。
▶︎魔法は身に宿ると考えられているらしい。
だから、重要契約などは血などの体液を使った魔法契約が行われるそう。
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待て待て、めちゃくちゃ重要なことが書かれている。
みんな、もうそんなに街に馴染んでいるのか。
そういえば、ギルドで登録の時にお金かからなかかったなぁ。
だから、俺はまだお金を使っていない。
使う前に知れてよかった。
そして、王都ローヤルメトのことは報告されているし。
魔法契約で血が使われることも書かれている。
うーん、何を言うか。
冒険者について提言すると、俺が冒険者になったってバレちゃって報告会の面白みにかけるかな。
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◀︎俺も契約で血を使って魔力を登録された。
魔法の使い方を知らなくても、魔力は登録されるみたい。
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と、先程あったことを報告。
とりあえず、これでチャットを閉じようかな。
いや、今、ギルドから森までの道を教えてもらった。
それも書くか。
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◀︎平民街からずっと西の方へ行くと森があるらしい。
奥には魔物もいるため、注意。
平民街から出るとき(森の入口へ行くとき)は、街の衛兵さんがチェックをするそうなので勝手には出れないみたい。
▶︎了解。
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返信が来てはや!って思ったが、嬉しい。
チャットも良いとこ終えたので、薬草採集へ向かう。
教えてもらった通りに歩くと、門が見えてきた。
衛兵さんもいる。
お疲れ様ですと言いながら、さっき貰ったギルドカードを見せる。
「おぉ、初心者か?気をつけて頑張れよ。」
ペコッと頭を下げて返事をし、街を出た。
うーん、これが必要な薬草?
それとも別に必要のない草?
一応貸してくれた薬草の図鑑にしては薄い本と、手に持った草を見比べる。
こんなに難しいとは思っていなかった。
独特な匂いがするって、どんな匂いだよ!と本にツッコミながら、悩む。
「お!彼じゃね?」
「スモーキーグリーンの髪に、防具一切なしの初心者!これは当てはまってるでしょう!」
「よーし、声かけに行くぞ〜!」
「うん。」
そんな声がトクサには聞こえないような場所で行われ、4人組の冒険者が近づいてくる。
「やっほー!!」
その声と同時に肩をトントンされたトクサは、ビクぅと体を動かした。
それから、そろりと振り向く。
「あ、へ?、こ、こんにちは、?」
やばい、相当キョドって返事をしてしまったぞ。
てか、だれ????
冒険者なのは見た目からわかるけど、え??
なんで俺に声をかけてきた??
そんな困惑したトクサを察してか、冒険者の一人が説明してくれる。
「俺らも依頼を受けてきたんだ。
依頼内容は、初心者冒険者のトクサをアシストし、冒険者について教えること。
ギルドからの依頼なんだ。
俺たちが君の依頼をアシストしても良いか?」
「あ、こちらこそ、よろしくお願いします。
もう、どれが本当の薬草なのか、よくわかんなくて…」
彼らは、Cランク成り立ての4人組冒険者だった。
20代前半くらいで、話しやすい。
「この、鼻の奥にツンと来るのが正解の薬草。」
「そうそう!!上手に見つけられるようになったじゃん!」
「それ違う。」
「葉の形が、必ず奇数のギザギザになるんだ。
めんどいけど、最初は数えれば間違いない。」
「もっと優しく扱わないと、薬草が痛むでしょう!」
そんなことを言われながら、無事採集は完了できた。
ギルドに報告へ行く途中に
そろそろ次の人sideに行きたいと思い中。
拙い文章ですが、勘弁してください。