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幼馴染転生  作者: 邑田緋和
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神と

 気が付いたら、ここにいた。

 何も無い、いや全てがあるような、頭がおかしくなる場所に一人、二人、三人、四人。

 あれ、四人もいた。


 てか、全員知っている。

 いや、知っているもなにも、つい先程まで一緒に飲んでいたじゃないか。

 小学生から仲良い幼馴染四人で、俺たちはどこに来てしまったんだ?


 そんなことを考えていたら、もう一人、どこからかやってきたようだった。


「ごめん、わし神。君たち手違い死亡事故。チート転生で許してください。」


 雑ーー!!!!!

 初手でそんなの許されるのかよ。

 慰謝料ふっかけられるぞ。いや、ふっかけるぞ。


「俺達の死亡時について詳しく、どう手違いを起こしたのか、なぜ起きたのか、説明してください。」


 ほらほら。

 俺の幼馴染一人目は、詰め寄る隙あらば嬉々として搾り取り、自分の利益にするタイプなんだから。


 素人質問で恐縮ですが〜と枕詞が付いているのかと勘違いするほどに、厳しい質疑応答を繰り返したところ、わかったことは2つ。

 交通事故で死ぬ予定だった運転手の代わりに、巻き込まれた俺達四人が死んだらしい。

 そしてそれは、本当に神様のちょっとしたミス、クリックしようとした隣を押しちゃったよ〜くらいの単純な間違いだった。


 本当だったら大激怒だが、正直怒りきれない自分がいる。

 どうしてかと言うと、生きていた頃が余り思い出せないからだ。

 いや、わかる。覚えてはいる。

 俺は22歳で、まだ大学生(医学部ではない六年制)で、幼馴染はこの四人で、たまに友達と飲んで、試験は大変で、実習はきつくて、彼女とはこの前別れて、お母さんは優しくて、、、。

 思い出せない。お母さんの顔、名前、友達、彼女、他の知り合い、俺の大学の名前、地域、そもそもなんて国にいた?島国なのはわかる。

 あれ、幼馴染の名前も、顔も、思い出せない。

 隣にいるのに…。


「ねぇ、神さま?私たちって、だれ?なんか変な質問だけど、意味伝わる?」


 二人目の幼馴染が聞いている。


 それで気付いたが、俺自身の名前もわからない。

 今まで何に悩んだか、何を楽しんだか、そんな思い出はあるのに、顔と名前は一切思い出せない。


「異世界転生のために、要らない記憶消しちゃった!」


「は?なんで?お前にとって要らなくても、ウチらには必要なんだけど。」


 三人目の幼馴染がキレる。

 その勢いのまま、神様に詰め寄る。


 一人目の理詰めで厳しく質問するタイプと、三人目の怒りながら荒い口調で詰め寄るタイプが上手く話をつけてくれる。

 こういう時に、俺や二人目は無駄な優しい心が出過ぎて損をしてしまうタイプだから、二人がいると有難い。

 言うべき文句をしっかり言ってくれる。



 結果、俺らは、チートを持って異世界転生すると決まった。



「申し訳ない。本当に悪いと思っている。」


 怒られ、叱られ、反省した神様が謝ってくる。


 俺たちは、もう過去、いや、前世の記憶をしっかりと思い出すことは出来ないらしい。

 母国語は異世界の母国語へ、容姿や名前も変わる。


 説明中に神様に自分たちの姿を見せてもらった。


 俺の髪はスモーキーグリーンと言えばお洒落だが、くすんだ青み緑だった。

 目も青と緑の間で、エメラルドのような色。

 絶対こんな色では無かった気がする。

 でも、今はこれがしっくりとくる。俺って感じだ。


 そしてその色から因んで、名はトクサと付けられた。

 神様に。

 今、名付けるのか!と驚いたが、まぁ、しっくりくるし、良いか。


 幼馴染もそれぞれカラフルな見た目に、新たな名前を貰っていたが、どれも違和感が無かった。

 あと10分もすれば、出会ってからずっとこの見た目だったなと思えるくらいだ。


 それからお約束チートも貰った。

 武力か魔法か選べと言われたから、俺は武力チートを。


 本来ならこれでさようなら、異世界で楽しくしろよ、となるらしいが、幼馴染によって防がれた。


 1ヶ月暮らせる程度のお金、一般平民の服装、飛ばされる場所は王都の平民街、若返り(22歳から14歳へ)、四人の間にいつでも通じるグループチャットのようなものを用意させることに成功した。


 お金は無けりゃ困るので大前提として、平民の服のおかげで変な注目を受ける心配もなくなった。

 スラムや貴族街に落とされても危険らしいし。


 0歳(転生)か、22歳(転移)かと言われたが、いやいやどっちも不便だ。

 1人では何も出来ない赤ちゃんも嫌だし、何も分からないのに大人として扱われるのも困る。

 ということで、学園が始まる15歳に向けて準備期間1年必要で、14歳にしてもらった。


 そしてこれが、本当凄いのだが、俺たちの間でチャットができる。

 これは魔法だな。

 でも神様によるものだから、壊されもしないし、他の人は使えないらしい。

 俺たちだけが、使おうとすれば目の前に半透明な画面が表れ、言葉を打ち込み送れるらしい。

 ただ、言葉だけだが。


「神様、ありがとう。私たち、がんばるね!!」


 二人目の優しい幼馴染がそう挨拶を告げ、俺たちは異世界に落とされる。


 新しい世界、四人で頑張ろうぜ!

初めての小説です。拙いですが、ご容赦ください。

四人の登場人物がいることだけわかれば大丈夫です。

トクサ。俺。男。優しい性格。

一人目の幼馴染。男。一人称俺。理詰めで搾ってくる。

二人目の幼馴染。女。一人称私。優しい。

三人目の幼馴染。女。一人称ウチ。怒れるタイプ。

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